6歳9ケ月 男子についての相談です。ものすごく負けず嫌いでプライドが高い息子です。 

 

 

母子でゲームをしたら負けてしまい、3回続けて負けるとわかったときに、ものすごく悔しそうに怒り泣き、ゲーム盤をひっくり返しました。少し落ち着いたときに、お風呂に入り「ママがずるをしたから負けた」と言いました(もちろん、母はずるなどしていません。)。自分の負けを素直に認められずいいがかりをつけるその態度にすごくショックをうけました。

 

手加減して勝たせてあげたらよかったのでしょうか。初めてするゲームで手加減の仕方が良くわからなかったし、わざと負けてあげるのもどうか、と思ったので、本気で対戦しました。「ママはずるをしていないし、ゲームの途中でひっくり返すのもすごく嫌な気持ちだ」と言いました。どう対処したらよかったのでしょうか。アドバイスいただけたらありがたいです。

 

 
 

孝子先生からのアドバイス

 

 ゲームに負けた時、「負け」を受け入れることができないお子さんに対し、手加減して勝たせてあげた方が良いかというご質問ですが、私は、NOです。いつもいつも子どもの気持ちを考え、泣かせないように、怒らせないようにとあれこれしてあげているということは、主体性が全て子どもにいってしまいます。主体性がいつも子どもにあると子ども自身、「我慢」とか「耐える」ことをしなくなっていきます。ますます、プライドが高くなってしまいますよー。メールを拝見する限りでは、お子さんを取り巻く環境が見えてこないので、何とも申し上げることが出来ませんが、これまでの子育ての中で、子どもに対し、甘くなりすぎていた部分はありませんでしたか。

 

さて、ゲームに負けると泣いてしまうお子さんですが、本来、すごいがんばりやさんで努力家です。気楽に楽しむというより、勝ちたいという意欲が強いのですから…。でも、それが逆効果となって、負けてしまうと、全てを否定されたような気分になってしまうのでしょうね。プライドが高いというお話ともリンクしてきますね。ちょっと間違いを注意されたりすると、すごく怒るのではないかしら。ゲームの負けと同じように、全てがダメだといわれているように気分になるのかもしれませんね。

 

このようなお子さんは、一見、強く、そして自信をいつも持っているように見えますが、実は、お子さんのゲーム時の胸中は、「勝てるかなあ」という不安でいっぱい。自分に自信がない…のかもしれませんね。逆に自信があれば、負けても「いいや、次、がんばろう」という気持ちになることでしょう。

 

いろいろな面で自信をたくさん持たせてあげてください。がんばれがんばれと言うのではなく、体験の中で自信を持たせてあげてください。お子さんが現在がんばっていることを具体的に、充分に認めてあげてくださいね。認める時は、言葉だけでなく、抱きしめて、手を握って・・・など、スキンシップをとって、お母様の心を伝えてくださいね。お母様に認められると、お子さんはうれしくなり、きっと自信をつけていくと思いますよ。
 
 

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斉藤孝子
さいとう たかこ
1963年生まれ。現在、 シングルエイジ教育研究会 主任研究員。

1990年から1992年の2年間、衛星チャンネルで公開授業を放映。
各種雑誌での執筆の傍ら、幼稚園などの研修や教材開発を手がける。
かぞくの雑誌「きらら」、シングルエイジ教育誌に連載中。
「幼児は表現の天才」(アドア出版)「母と子と先生と」(創教出版)「生き方の原理原則を教える道徳教育」(明治図書)などにも執筆。2児の母。