子どもを本好きにするために、まずは「選ぶ楽しさ」を味わわせてあげましょう。

 

男の子

 

子どもが選んだ本を買う

 

本を買うときには、子どもといっしょに書店に行って、好きな本を選ばせるようにしましょう。

「音が出る絵本がほしい」「アニメのキャラクターの本がいい」と言われたとき、こんな本はダメ、と親の要望を押しつけてはいけません。

まずは、本好きにすることが大切なので、書店で選ぶことが楽しいということを味わわせてほしいのです。

親は、子どもがいつまでたっても、しかけ絵本や絵だけの本しか選ばないのではないかと不安になるかもしれませんが、子どもは大人が思っている以上に成長するものです。子どもが本を選んで持ってきたら、おもしろそうね、と共感してあげましょう。

 

興味のあるものを読ませる

 

小学校低学年ぐらいになると、子どもの本のコーナーに見向きもしないで、鉄道の雑誌や釣りの本など、大人の趣味のコーナーに興味を持つ子どももいます。そういう場合も、「絵本じゃないからダメ。もっと物語を読みなさい」と否定しないで、「へぇ、こんな本も読めるのね。すごいね」とほめてあげて、子どもの興味を伸ばしてあげましょう。

童話や物語を読まないと読解力がつかないのではと心配になるかもしれませんが、親が読ませたい物語は、別に家で読み聞かせるなどするとバランスがとれてよいと思います。

本をネットで購入するケースも増えてきていますが、子どもの本は書店で内容を見てから選んで買ってあげたいものです。

 

対象年齢にまどわされない

 

書店や図書館の子どものコーナーの書棚には、日本や外国の名作や絵本、図鑑や画集まで、多種多様にそろえてあります。見れば見るほど、大人も子どももどれがよいのかわからなくなってしまうのではないでしょうか。

そのとき、つい親が目安にしてしまうのが、本や書棚に書いてある対象年齢です。「0〜2歳」と書いてあると、「うちの子は2歳だから、もう赤ちゃんぽくてダメかな?」と思い、選択肢からはずしてしまうのです。

でも、ちょっと待ってください。対象年齢はあくまで目安ですので、こだわりすぎて、名作といわれる本を選択肢からはずしてしまうのはもったいないことです。子どもが読みたいと言ったものが、そのときの適性と思うようにしましょう。

 

親が楽しそうに選ぶと子どもも楽しい

 

子どもが本を選ぶのを迷っていたら、「これは野ねずみのきょうだいのお話よ」「これはぞうさんが幼稚園に行くお話」などと、親が本のはじめの部分を読んであげたり、あらすじを伝えたりしてあげるとよいでしょう。

「これは、お母さんがおばあちゃんに読んでもらった絵本。懐かしいわ」「お父さんが子どものころに読んだ本まだあるんだ」など、親のエピソードを伝えてもよいでしょう。子どもの本を探しながら、親がついつい楽しんでしまうことがありますが、それはとてもよいことです。

子どものために本を探している親が、あまり楽しそうに見えないと、子どももつまらなくなってしまいます。逆に、親が楽しそうに本を探している姿を見て、「本は楽しいんだなぁ」と、本に興味を持つようになるのです。

 

 


 

【本書のご紹介】

 

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『子どもの本当の「読解力」をグッと引き出す方法』

著者:中島克治

多くの子どもをみてきた有名進学校の教諭が、勉強はもちろん、理解力や判断力などにもつながる大切な読解力を伸ばすために、親ができる具体的な方法を紹介します。

 

 

【著者紹介】

中島克治(なかじま・かつじ)

1962年生まれ。麻布中学校・高等学校を経て、東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程に進んだ後、麻布中学校・高等学校国語科教諭となる。

著書に、『小学生のための読解力をつける魔法の本棚』、『本物の国語力をつけることばパズル 入門編』『中学生のための読解力を伸ばす魔法の本棚』(すべて小学館)、など多数。