子育て仲間のネットワークの大切さ

榎本博明

子育て仲間のつながりは、子どもにとっても重要


(※画像はイメージです)

また、子育て仲間で集まってお茶でも飲みながらお喋りする場も、とても貴重です。お喋りでストレスを発散したり、気がかりなことを相談したりできるだけでなく、親たちが仲良くしていると、子どもたちも居場所ができてホッとできます。

近所に遊び集団がなくなった今日、親同士のつながりがあると、子どもたちが集団遊びをして人間関係力をつけることができ、とても貴重な経験の場になります。

一方で、子育て仲間のネットワークが必要というのは理屈ではわかるけど、親たちとのつきあいは気を遣うし面倒だという人もいます。とくに内向的な親は、人づきあいに人一倍気を遣うため、かえって疲れてしまうと言います。

価値観も違うし、性格も違う、育った家庭環境や職業も違うし、合わない人とつきあうのは疲れる。結局イヤになってつきあいの輪から抜けたという人もいます。

人によって性格も違えば生き方も違い、心地よく感じる距離感も違って当然です。でも、会社勤めをしている人も、自営で取引先に営業して回っている人も、気の合う人とばかりつきあうわけにはいきません。気の合わない人とも無難につきあわなければ仕事になりません。

子どもたちだって、幼稚園や学校で気の合う友だちと遊ぶだけでなく、気の合わない友だちともうまくやっていかねばなりません。親がそのお手本になるのです。

自分の器を大きくするといった意味でも、ちょっとがんばって子育て仲間のネットワークに入っていきましょう。同じように子育てをしていて、子どもたち同士が知り合いだったりするわけで、話題に困るようなこともないはずです。

ネットワークにはデメリットもあるかもしれませんが、メリットのほうがはるかにしのぎます。親子ともにストレスを軽くするためにも、恐れずに一歩、踏み込んでみましょう。

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