子どもの能力を引き出す自己肯定感

東ちひろ

自己肯定感が低い子ども

一方、自己肯定感が低い子はどうでしょうか。

(1)「やる気」と「自信」がない子どもになる
(2)きょうだい・友だちにやさしくなれない
(3)不安感が多く、心が不安定になる
(4)傷つきやすく、立ち直りに時間がかかる
(5)自分から行動できない
(6)ガマンができない
(7)いじめっ子や、いじめられっ子になりやすい

自己肯定感が低い子どもは、「どうせできない」「弟(妹)ばっかりずるい」など、不平や不満が見え隠れする言葉が多くなってきます。また、普段の顔つきが怒り顔だったり、無表情、悲しそうな顔をしている場合は、心模様がそのまま表情に現れていると言えるでしょう。

自己肯定感は、車にとってのガソリンと同じです。子どもは、自己肯定感が高まれば、自然にやる気も自信も高まります。「うちの子は、ちっとも変わらない」と思ったときは、子どもの自己肯定感がどうなっているか、見直す時期です。

「やればできるのに」を「できた!」に変えるお母さんの魔法の言葉』(PHP研究所)「家庭学習」「学校生活」「生活習慣」などのジャンルにおける38の具体的なケースに沿いながら、子どもの「やればできる」を「ホントにできた!」に変える方法を、わかりやすく解説します。