口ぐせになってない?7個の子育てNG言葉

波多野ミキ

こんなNG言葉、使っていませんか?タイプ別 7個のロぐせ

親の口ぐせは、子どもにどんな影響を与えるのでしょうか。 つい言ってしまいがちなNG言葉を、タイプ別に7個取り上げてみました。

□押しつけ口ぐせ

子どもの言動にイライラし、上から目線で叱りつけるだけでは自主性が育ちません。

(1)早く早く!
親からの具体的なアドバイスを伴わない「早く早く」の言葉は、子どもには単なる「音」にしか聞こえず、その効果はほとんどありません。いつも言われ続けることにより、人の言葉を聞き流すくせがついてしまうことも。

(2)言うこと聞きなさい!
聞き分けがなかったり反抗したりするのは、子どもの自己主張です。子どもの言い分を聞かず、頭ごなしに叱ってばかりいると、自分で考えたり判断したりする力が育たず、いわゆる”指示待ち人間”になってしまいます。

(3)わがまま言わないの!
子どもは、友だちとの遊びなど社会生活での体験を通して「がまん」することを学び、自分の欲望や感情をコントロールする方法を身につけていきます。言葉だけで「がまん」を押しつけても、自己コントロールカを育むことはできません。

□否定口ぐせ


一時的な感情からつい発してしまう親からのひと言に、子どもは深く傷つきます。

(4)だめだめ!
「だめ」は否定の言葉です。親から常に言われ続けていると、子どもは自信をなくして「どうせぼく(わたし)はだめな子なんだ」と劣等感を抱き、自分から努力しようとしなくなってしまいます。

(5)○○する子は嫌い!
子どもは大好きなお母きんに拒絶されると、大きなショックを受けます。「また嫌われるかも」と臆病になり、本来持っている能力を十分発揮することができず、友だちと上手につき合っていけなくなることも。

□責め立てロぐせ


失敗した本人に追い打ちをかけるような言葉は、子どもの自尊心を打ち砕いてしまいます。

(6)○○ちゃんはできるのに、どうしてあなたはできないの?
子どもは、友だちやきょうだいと自分を比べながら「自分はどういう人間か」という自己概念を育てていきます。誰かと比べられ、叱られてばかりいるとマイナスの自己イメージができ、自己肯定感を持ちにくくなります。

(7)だから言ったでしょ!
“やりたがり屋”の子どもは、失敗することも多いもの。でもそのたびに責められていたら、やりたい気持ちやがんばろうとする気持ちがしぼみ、育ちません。「きっと無理だ……」と失敗をおそれ、挑戦できない子になってしまいます。