わがまま、ダラダラに効く「子どもの叱り方」
何回注意しても変化なし。そんな態度についイライラしてしまう。どうすれば子どもの心に届くのでしょうか?
※本稿は『PHPのびのび子育て』2012年9月号に掲載されたものを一部抜粋・編集したものです。
波多野ミキ(はたの・みき/波多野ファミリスクール副理事長・カウンセラー)
1934年生まれ。早稲田大学文学部仏文専修、東洋大学文学部教育学科卒業。東京家庭裁判所家事調停委員を20年間務める。現在、財団法人波多野ファミリースクール理事長 同カウンセラー。「母親は子どもにとって最初の先生」であるという立場からの、子育て しつけを提唱。波多野ファミリースクールで、お母さんの子育ての相談も行っている。
なぜ、あなたの叱り方は効かないのか?
子どもを叱るのは何のためでしょうか? わが子は大切だから、少しでもいい子に育ってほしいから、叱っているのだと思います。
それなのに、「何やってるの!」「ダメじゃない!」「早くしてよ!」などと、大きな声でどなったり、ガミガミ叱ったりしていませんか?
言葉と態度を変えてみる
これでは、お母さんのことばは子どもの心に届きません。音として聞こえているだけです。だから、同じことを何回もくり返すことになるのです。いつも同じことばや声の調子で叱っていたのでは、慣れてしまうので、効果はないのです。
子どもをきちんと認め、ほめたり励ましたりする一方で、叱るべきときにはきちんと叱る、この両方が必要なのです。
ピッチング式「叱り術」
ただガミガミ言うのではなく、「ポイントを絞って」「緩急をつけ」「変化球を織り交ぜながら」叱るのが子どもの「ストライク」なのです。