子どもが寝ない…脳に働きかける「効果的な寝かしつけの言葉」

堀田秀吾
2023.10.23 11:15 2023.03.01 15:50

笑う女の子

子どもの甘えた行動や、寝かしつけに苦労しているご家庭は多くあります。他の子と比べて焦ってしまうかもしれませんが、時には共感して、子どもの気持ちに寄り添う言葉をかけてあげることも大切です。言語学博士の堀田秀吾さんにオススメのフレーズをご紹介いただきました。

※本稿は、子どもの声かけ検討委員会(著)、堀田秀吾(監修)『子どもがやる気になる!「親のひとこと」言い換え辞典』(三笠書房)より、内容を一部抜粋・編集したものです。

堀田秀吾(明治大学教授)
言語学博士。言語学、法学、社会心理学、脳科学等の分野から言葉とコミュニケーションをテーマに研究を展開。『人間関係の99%はことばで変わる!』『科学的に元気になる方法集めました』等著書多数。

お悩み1. レストランではしゃいでしまう

笑う子ども

公共のスペースでは、周囲のためにマナーを守らなくてはいけないことがあります。自分勝手にふるまってしまう子に、言って聞かせるためには、どうしたらいいでしょうか。

【言いがちフレーズ】
ちゃんとした小学生になれないよ!

【おすすめフレーズ】
ごはんを食べるところでは、どうしたらかっこいい?

今日はおじいちゃんの誕生日会。ナオトくんにとっては、久しぶりの外食です。素敵なホテルのレストランに来て、ナオトくんは大喜びです。でも、楽しい雰囲気に影響されたのか、思わずはしゃいでしまい、テーブルの食器をひっくりかえしてしまいました。

もうじき小学生になるというのに、ナオトくんは落ち着きがありません。パパはなんだかがっかりしてしまいました。

<解決策>「何をしたらほめられるか」考えさせる

考え事をする子ども

否定型のフレーズで言うことをきかせようとするのが日本語文化の典型です。でも、それが子どもの心の教育にとっていいかはまた別の話です。

また、言いがちフレーズのように「ちゃんとした小学生」というイメージも子どもには伝わりません。そもそも「将来こうなるために今がんばる」という未来志向でものごとを考えることは、小さな子どもには難しいのです。

その一方で、今の自分を高く評価してほしい、ほめてほしいという欲求は、小さな子どもでもつねに持っています。ですから、どうしたらほめられるかを学習することはできるのです。したがって、おすすめフレーズのように、子どもに自分が何をしたらほめられるかを考えてもらい、学んでもらうのが効果的なのです。

レストランのような場では、「何をしたらほめられ、何をしたら怒られるか」を子どもに客観的に考えさせることで、高揚している感情を抑えることもできます。

客観的に考えると、感情を司っているのとは別の部位を意図的に使うことになります。そうすると感情のところに集中していたエネルギーが分散され、「気を逸らす」ことができるため、子どもは自然と落ち着いていきます。

堀田秀吾

堀田秀吾

言語学博士。言語学、法学、社会心理学、脳科学等の分野から言葉とコミュニケーションをテーマに研究を展開。『人間関係の99%はことばで変わる!』『科学的に元気になる方法集めました』等著書多数。

X:@syugo_h