子どもが寝ない…脳に働きかける「効果的な寝かしつけの言葉」

堀田秀吾
2023.10.23 11:15 2023.03.01 15:50

<解決策>甘えたい時は、「甘えさせてあげる」

抱っこされる子

子どもの心の成長というのは、急に「3歩進んだ」と思ったら、「2歩戻る」。そんなことの繰り返しです。

このシーンのように、普段できることを、突然「できない」と言い出して、親にやってもらおうとしたりすることもあります。子どもたちにはそういう行動を取りたい理由があってそうしているわけです。

このシーンでは、ちょっとわがままを言って親に甘えたいという状況だと思います。そんな時に言いがちフレーズのように、突き放した言い方をされたら、子どもは寂しい気持ちでいっぱいになってしまいます。

まずは、子どもの気持ちに寄り添ってあげて、「今回だけは特別だよ」ということを意識させて、「今後は自分でがんばってほしい」ということを伝えてみてはいかがでしょうか。

また同じようにぐずったら、「あれ? この間は特別にママがやってあげたけど、今度は自分でやるって約束したと思うんだけどなー?」と優しく一度言ってみてください。

それでダメだったら、また前回と同じように、親がやってあげつつも、次は自分でがんばることを約束させる、ということを繰り返していきましょう。子どもの成長と気長につき合うことが大切です。

周りの子と比べて焦らずに、気長に付き合ってあげる

肩車をする親子

早く自立してほしいし、自分でもうできるのに…って思ってしまいやすいんですが、子どもの成長はそんなもの。気長につき合ってあげれば、そのうち「自分でやる!」っていう時期が必ず来ます。

「やりなさい!」と言うと、やりたくない気持ちを無視された子どもは、余計にやる気を失いやすいです。また、昨日までできていたことを、急にやりたがらなくなる時は、子どもは親に甘えてみたい時や、ちょっと寂しくなっている時みたい。周りのできる子と比べて落ち込んだり、この年齢でこれができないの?って焦らないでほしい。うちも小学校までそんなものでした。

【もっとやる気にさせる応用フレーズ】
・今日はどうしたの?
・自分でできたらごほうびにギュッしてあげる!

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堀田秀吾

堀田秀吾

言語学博士。言語学、法学、社会心理学、脳科学等の分野から言葉とコミュニケーションをテーマに研究を展開。『人間関係の99%はことばで変わる!』『科学的に元気になる方法集めました』等著書多数。