「電車で大はしゃぎする子ども」を落ち着かせるとっておきの一言
「電車で大声を出してしまう」「お店の商品を触ってしまう」、公共の場での子どもの行動に悩む親御さんは多いはず。しかし、小さな子どもにTPOを意識した振る舞いを求めるのは難しいものです。どういった声かけをすれば、子どもは理解してくれるのでしょうか。言語学博士の堀田秀吾さんがおすすめのフレーズを紹介します。
※本稿は、子どもの声かけ検討委員会(著)、堀田秀吾(監修)『子どもがやる気になる!「親のひとこと」言い換え辞典』(三笠書房)より、内容を一部抜粋・編集したものです。
堀田秀吾(明治大学教授)
言語学博士。言語学、法学、社会心理学、脳科学等の分野から言葉とコミュニケーションをテーマに研究を展開。『人間関係の99%はことばで変わる!』『科学的に元気になる方法集めました』等著書多数。
お悩み1. 電車の中でも、大きな声で話す
電車など公共の場で、子どもたちはついつい家にいる時と同じようにふるまってしまいがち。TPOに合わせたふるまい方が、まだ理解できない子どもに、どう伝えればいいでしょうか。
【言いがちフレーズ】
静かにしなさい!
【おすすめフレーズ】
大声出すと周りの人がびっくりしちゃうよ。(小声で)ママにだけお話聞かせて?
今日は、ママと一緒に電車に乗ってお出かけ。久しぶりの電車に乗ったカイトくんは、嬉しくて大はしゃぎ。周りにお客さんがいるのに、大きな声でお話をしていて止まりません。
「ねえねえ、あれ、新幹線かな」
カイトくんはすっかり興奮気味で、ママに大きな声で話しかけます。
「カイト、声が大きいよ」
「ええ、なんで? いいじゃん」