子どもの語彙を楽しく増やす 家庭の習慣

高濱正伸
2023.11.01 15:51 2023.03.08 09:51

語彙は家庭で自然に増やせる

笑顔でタブレットをみる親子

○親の言葉づかいを正確に

年齢を重ねるほど伸びていく子には共通点があります。例外なく、家庭内で交わされる言葉が正確なのです。親の言葉づかいに間違いや曖昧さがなく、理解にズレの起こらない会話が交わされています。

まずはお母さん、お父さん自身が適切な言葉づかいをしましょう。子どもはその姿勢を、自然に吸収していきます。

○「かみ合わない会話」に要注意

親が「幼稚園は楽しかった?」と聞いて、子が「お腹減った」と答える。そんなかみ合わないやりとりでは、伝える力も、相手の意図をくむ力もつきません。

「あれ? お母さんは『楽しかった?』って聞いたよ」と、あくまでも叱らずに聞き直し、「質問と答え」という会話の基本を身につけさせましょう。

○笑いのある家庭では知性も育つ!

頭のいい人の多くは冗談が大好き。人を笑わせる行為というのは、実は「予想の裏をかく」という知的な技なのです。楽しさと知性をあわせもつ子を育てるなら、両親が日頃から笑ったりふざけ合ったりしているのが一番。

子どものギャグにも、大いにウケましょう。子どもはまたその笑顔が見たくて、さらに思考を巡らせるようになります。

高濱正伸

高濱正伸

1959年、熊本県生まれ。東京大学大学院修士課程卒業。93年に、「国語力」「数理的思考力」に加え「野外の体験教室」を指導の柱とする学習教室「花まる学習会」を設立。算数オリンピック問題作成委員・決勝大会総合解説員。