子どもの語彙を楽しく増やす 家庭の習慣

高濱正伸
2023.11.01 15:51 2023.03.08 09:51

就学前の「暗唱」が効果的!

読み聞かせされる女の子

○「音」で言葉を覚えた子は強い

文字を習う前の段階で「口頭言語」つまり、「音声としての言葉」に多く触れさせておくと、あとあと学力が伸びます。おすすめの方法は「暗唱」。

子どもは大人が思うより、ずっと暗唱が好きです。名文朗読の動画などを見ながら、「お母さんも言えるかな?」とまねて見せれば、きっと「僕もやる!」と乗ってくるでしょう。

○リズムのある名文なら楽しい!

覚える文は『平家物語』の冒頭など、時代を超えて愛される名文がよいでしょう。また、「一番はじめは一の宮―」といった手まり歌、宮沢賢治『風の又三郎』冒頭の「どっどど どどうど」など、リズムのあるものもおすすめです。子どもは面白がって何度も口ずさむうちに、すっかり覚えてしまうでしょう。

○意味がわかっていなくてもOK

名文には難しい言葉も出てきますが、意味まで知る必要はありません。聞かれたら答えてあげたほうがいいですが、まずは言葉そのものを覚えることが大切。

子どもの吸収力は凄まじいので、驚くほど早く言えるようになります。そのときに「すごいね!」と驚きを示せば、喜んでもっと覚えようとするでしょう。

高濱正伸

高濱正伸

1959年、熊本県生まれ。東京大学大学院修士課程卒業。93年に、「国語力」「数理的思考力」に加え「野外の体験教室」を指導の柱とする学習教室「花まる学習会」を設立。算数オリンピック問題作成委員・決勝大会総合解説員。