子どもの語彙を楽しく増やす 家庭の習慣

高濱正伸

語彙は家庭で自然に増やせる

○親の言葉づかいを正確に

年齢を重ねるほど伸びていく子には共通点があります。例外なく、家庭内で交わされる言葉が正確なのです。親の言葉づかいに間違いや曖昧さがなく、理解にズレの起こらない会話が交わされています。

まずはお母さん、お父さん自身が適切な言葉づかいをしましょう。子どもはその姿勢を、自然に吸収していきます。

○「かみ合わない会話」に要注意

親が「幼稚園は楽しかった?」と聞いて、子が「お腹減った」と答える。そんなかみ合わないやりとりでは、伝える力も、相手の意図をくむ力もつきません。

「あれ? お母さんは『楽しかった?』って聞いたよ」と、あくまでも叱らずに聞き直し、「質問と答え」という会話の基本を身につけさせましょう。

○笑いのある家庭では知性も育つ!

頭のいい人の多くは冗談が大好き。人を笑わせる行為というのは、実は「予想の裏をかく」という知的な技なのです。楽しさと知性をあわせもつ子を育てるなら、両親が日頃から笑ったりふざけ合ったりしているのが一番。

子どものギャグにも、大いにウケましょう。子どもはまたその笑顔が見たくて、さらに思考を巡らせるようになります。