ビリギャルを奇跡と誤解する人は知らない「子どものやる気の育て方」
「やる気がでる」メカニズム
多くの人が信じているのは「やりたいことが見つかる→やる気が出る→勉強する→できる」というベクトルでしょう。でも、これ実は正反対です。「できる→勉強する→やる気が出る→やりたいことが見つかる」これが本当の「やる気」のベクトルです。
まず目の前のことで成果を出すと、周囲から褒められて自信をもてるようになり、それを壊したくないと思ってさらに頑張るようになるとさらに成果が出ます。そして徐々に「自信を持つ自分」という人格を形成していきます。
ですから、若い時期に大切なのはどんなことでもまずはやってみて、小さなことでもいいから「できた」「成長した」という体験を積み重ねていくことです。それが上達してくると、さらに「もっとやりたい」という気持ちが高まり「やる気」が出てくるからです。
そして失敗を恐れず多くのことに挑戦することができるようになり、結果、やりたいことが見つかるということに繋がります。
結果を出す人は「やり続ける人」
僕の考える「できる人」は、「やり続ける人」です。問題はやるかやらないかであって、実はできる人というのは、努力をし続けている人だと思っています。
ビリギャルのさやかちゃんも羽生結弦さんも、共通点は「努力をしている」ということ。人に何と言われようと、コツコツと努力を積み重ね、結果を出した後に「才能がある」と言われるようになったのです。
誰でもやれば伸びます。何かを始めてそれを続けていけば、やった分だけ必ず伸びていきます。始める前から失敗を恐れて一歩を踏み出さない人に、何の成果も訪れないのは当然のことなのです。
やりたいことが見つからない君へ (小学館YouthBooks)
学年ビリのギャルが慶應大学に合格したように、方法を間違わなければ、誰だって必ず成長できる。うまくいった人を見て「もともと才能があったから」「地アタマがよかったから」と言うのは、自分があきらめる言い訳を探しているだけ。さあ、失敗上等、「できない理由」ではなく「やれる理由」探しから始めよう。