親が将来を制限している?..ビリギャル著者が確信した「成功する子の条件」

坪田信貴
2023.03.29 13:43 2023.03.23 16:15

坪田信貴

日本の若者の自己肯定感が低いと言われ始めて久しい。コロナの長い自粛生活でますます「やる気」を失い、前を向いて生きることが難しくなっている人も多い。社会の劇的な変化で職業の安定性なども不透明になっている中で、若者にとっては進路を考えるのも大変な時代といえる。

ただそんな時代だからこそ、失敗を恐れず挑戦をする人には大きなチャンスがあるともいえ、そのことを大人がきちんと話していくことが重要だ。

120万部を超える大ベストセラー、通称「ビリギャル」著者・坪田信貴氏の最新刊『やりたいことが見つからない君へ』(小学館YouthBooks)は、そんな若者と親世代に向けた熱いメッセージに満ちている。

※本稿は、坪田信貴著『やりたいことが見つからない君へ』(小学館YouthBooks)より、内容を一部抜粋・編集したものです。

坪田信貴(坪田塾塾長/「ビリギャル」著者)
教育者、経営者。これまでに1300人以上を「子別指導」し、心理学を用いた学習指導により、偏差値を短期間で急激に上げることに定評がある。第49回新風賞受賞。著書に、120万部突破のミリオンセラー「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」(ビリギャル)がある。

子どもだけでなく親が失敗を恐れている

勉強に悩む

今やりたいことが見つかっていなくても大丈夫です。それより、とりあえず様々な体験を重ねて、手持ちのカードを増やしていくことが大切です。

また、そのためには「自分には無理」という固定観念に縛られないこと、短期的な視点だけで物事を捉えないことが重要だと考えます。

僕がこうしたことを何度も書くのは、何をするにしても「自分には無理」「できない」と簡単に諦めてしまう子がたくさんいるからです。子どもだけでなく、親御さんもそうです。短期間で、我が子には無理だと決めつけてしまう傾向があります。

なぜそうなるかというと、皆失敗を恐れているからです。でもどんな人でも成長のためには失敗が欠かせません。今やりたいことをやるにしても、いつかやりたいことをやるにしても、失敗がなければやり遂げられないはずです。