なぜNG?「せっかち言葉」と「禁止言葉」子どもには失敗をさせよう!
ダメ!が「チャレンジしない子」に…
「ダメ!」「やめなさい!」。心配性のママは子どもの行動を先回りして制限してしまいがちです。また、思い通りに子どもが行動しないことに腹を立て、「やめなさい!」を連発してしまうこともあるでしょう。
子どもの知的好奇心や意志を尊重することなく、親の思い通りに子どもをコントロールするために使う「禁止の言葉」は、子どもの心にどんな影響を与えるのでしょうか。
「ダメ!」と拒絶される経験を何度も重ねると、子どもは「何かに興味をもって行動することはよくない」と自信を失い、チャレンジすることをあきらめ、好奇心が薄い無気力な子になる可能性があります。
また、常に親の顔色をうかがいながら、親に許可を得てからでないと動けない子になってしまいます。自分の判断で行動することを恐れ、行動できたとしても人の目を過剰に気にして、「人の言う通りに、気に入られるように動かないといけない。
楽しいという感情も感じてはいけない」と無意識に脳にインプットされた結果、常に人の顔色を見て行動するようになるでしょう。
まず、お母さん自身が笑顔になりましょう!
家事、仕事をして時間に追われながらの日々の子育ては大変です。思い通りに動いてくれない子どもにイライラしてしまうものですよね。
でも、残念ながら、子どもに「なんで早くできないの!? 変わってよ!」という意識でいる間は、今の状況は変わらないでしょう。まず変わるべきなのは、自分です。
お母さん自身が、他人の目を気にして「〜であるべき」「〜するべき」という価値観に縛られていませんか? 「いい母親ではない……私はダメな母親だ」と自分を責めていませんか?
そんなときはまず、お母さん自身が自分を大切にする時間をもつことが大切です。1人でがんばりすぎず、頼れるものは頼り、手を抜けるところは抜いて、自分が心地いいと感じる時間をもってください。
がんばっている自分にご褒美をあげましょう! 好きな音楽を聴いたり、動画を見てダンスをしたり。お母さんが生きることを楽しみ、笑顔が増えると、子どもの行動も落ち着いて家族に笑顔が増えていきます。
そして、お母さんに余裕ができると、普段なら「ダメ!」と言ってしまいがちな場面でも気にならなくなり、子どもの行動を冷静に受け止められるようになります。
今月号で紹介する言葉がけ、働きかけなどを生活の中に取り入れ、笑顔ある家庭を築いていきましょう。