日本の子どもはなぜ自己肯定感が低い? 原因は「親の10の言動」

宮崎直子
2023.04.03 15:48 2023.04.05 06:00

4.子どもの学びたい気持ちを超えて学ばせる

子どもにいろいろなことを学ばせることは悪いことではありませんが、子どもが学びたいという気持ちを超えて無理矢理学ばせることは教育という名の下に行われる虐待であり、子どもの自己肯定感も下げてしまいます。

5.子どもがいらなかったことを匂わせる

男の子

「あなたなんか産むんじゃなかった」「あなたのせいで家計が苦しい」などは論外ですが、子どもがいらなかったことを匂わせる言動も子どもの自己肯定感を下げてしまいます。

例えば3人姉妹の家庭の一番下の娘の前で「男の子っていいわね」などと言う場合です。何気ない一言が子どもを絶望的な気持ちにさせることもあります。

6.条件付きの愛を注ぐ

◆条件を付けずそのままの子どもを受け入れる

子どもが良い成績を取ったとき、子どもが自分の言うことを聞いたときだけ愛情を注ぐと、子どもは良い成績が取れない自分には価値がない、親の意見に反対すると親の愛を失うと思ってしまいます。苦手な科目がある自分、親の意見とは異なる意見を持っている自分はダメだと考え自己肯定感は下がってしまいます。

7.人をジャッジする

考え事をする子ども

「あの人まだ結婚していないのよ」「あの人〇〇大学に入ったんですって、すごいわね」「あの人、太っているね」こうした他人をジャッジする発言を子どもの前で繰り返していると、子どもは条件付きで他人を、そして自分を評価することを学んでしまい、ありのままの自分を無条件に受け入れ愛することができなくなってしまいます。

8.人と比較する

「お兄ちゃんに比べて妹は」「お隣の〇〇ちゃんはこうだけどあなたは」「私があなたと同じ歳だったとき、私は」子どもを誰かと比較する発言は子どもの自己肯定感を確実に下げてしまいます。

それは貶す場合も誉める場合も同じです。誉める場合も、子どもは自分は誰かと比べて上である場合にのみ価値があると思ってしまいます。