「親が子どもに勉強を教える」がうまくいかない理由…家庭学習のプロは何を教えたか?

坂本七郎
2023.04.17 14:31 2023.04.27 11:50

家庭学習の基本的な進め方

教材

「親は子にできるだけ勉強を教えないほうがいい」という話をしました。

「では、勉強を教えずに、どうやって勉強を進めていけばいいの?」
そうなりますよね。ごもっともです。子どもが自力でどんどん勉強できるかというと、それもできません。

では、どうすればいいのでしょうか?

ここは、もう次のように割り切るしかありません。

親は勉強を教えずに、勉強の進め方ややり方を中心に教えていく──。

つまり、子どもができるだけ自力で進められるように、親があれこれ工夫し、試行錯誤していくことがポイントになるのです。

そのときにまず必要になるのは、すでにお話しした「小さな目標」。そして、この目標を達成するために必要になるのが「教材」と「計画」です。

この3つを親子で設定し、アップデートしながら、日々前に進めていくのです。

① 小さな目標の設定

実現可能で子どもがイメージできる、小さな目標を設定します。

② 教材選び

次に、目標を達成するために使用する教材を選びます。これが、家庭学習ではとても大切なポイントになってきます。

③ 計画づくり

最後に、選んだ教材を1日にどれだけ進めていくのか、実際には何曜日の何時から勉強を始めるのか、といったことを、期日までに目標を達成できるように、具体的な学習計画を立てて、実行に移していきます。

小さな目標を設定し、教材を選び、計画を立て、子どもの実行(勉強)をサポートする──。

この流れで子どもの家庭学習をサポートしていくわけですね。これによりお子さんは、毎日の学習習慣が身につき、学力がどんどん伸びていくようになるのです。

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