見逃しは危険…「食べない子ども」が出す6つのピンチサイン

山口健太

子どもの偏食・小食を解決するために、あらゆる調理の工夫を凝らしても解決できず苦しんでいる保護者さんは少なくありません。食育カウンセラーの山口健太氏は「好き嫌いは子どもの『わがまま』ではない」と断言します。

本記事では、食事に関する不要なプレッシャーを子どもに与え悪影響を残したり、病気を見逃さないために、子どもが発する6つの「ピンチサイン」を解説します。

※本稿は、山口健太著『食べない子が変わる魔法の言葉』(辰巳出版)より、内容を一部抜粋・編集したものです。

「食べない子」が出すピンチサイン

「食べない子」が出す「ピンチサイン」についてお伝えします。

次に挙げる6つの行動パターンは「わがままな行動」や「よくあること」と思って、つい見過ごしがちなことです。しかしこれらは、自分の状況を適切に言葉で説明できない子どもの必死の訴えである可能性があります。

精神的な要因も含まれますので、次の6点を念頭に置いて、食卓でのお子さんの様子を観察してみましょう。

ピンチサイン1「吐き出す」

食べたものをベーッと吐き出します。大人からすると「汚い」「困る」行動ですが、実はこれは「今の自分の感覚には合わない」というサインです。小さい子どもは特に「食べてみないと、自分に合うか合わないか分からない」ため、吐き出すことが多くなります。

ピンチサイン2「泣き出す」

つい、わがままで泣いているように思ってしまいますが、これも「理由があって食べられないけれど、それを自分では説明できない」というお子さんの最大限の気持ちの表現だと捉えましょう。