「内申点の高い中学生は筆箱が軽い」は本当? 人気講師が教える成績を上げる生活習慣

國立拓治

勉強タイマー購入のススメ

私の塾では、生徒たちが時間を測って勉強に取り組むことがあります。時間制限がある問題だったり、入試の過去問演習だったり、その利用場面はさまざま。

今まではキッチンタイマーを勉強時に利用していたのですが、近年、勉強用のタイマーはたくさん出ていますね。

ご存知ないと思いますが、私は「勉強タイマーソムリエ」の一面がありまして、私が書いた勉強タイマーのブログ記事をもとに開発をした企業から商品が届いたほどです。キッチンタイマーで代用したり、スマホのアラーム機能を使ってもいいのですが、1つあると勉強に便利です。

「ドリテック」「ソニック」「リンクシー」あたりのメーカーが優秀です。よかったら試してみてください。

授業の予習をしている中学生0人説

忙しい中学生が自主的に勉強の予習に取り組めることって、ほぼないんじゃないか? 勉強本に「予習の取り組み方」について書かれているのを読むたびに、私はこの「予習0人説」を唱えていました。

あまりにも気になったので、SNS上で塾の先生たちを対象にアンケートをとってみたら、回答者120人中、中学生時代に予習をしていたのは6人だけ。たった5%の人たちだけでした。

「そうだよなあ。自主的に予習している生徒なんて、会ったことないもんなあ」と調査結果に満足をしていたのですが、ふとあることに気がついたのです。

「あれ? でも塾に通ってる子は、結局学校の予習をしているのと一緒だよな」

中学生の通塾率の全国平均は50%を超えています。つまり、半分以上の中学生が予習をしているということか?

やはり予習は大切で、「予習0人説」は崩れ去りました。さらに言うと、そもそも学校の予習を自主的に取り組むような子は成績優秀で、学習塾に通っていなかったというケースも多かったです。ぜひ参考にしてください。

中学生よ! 好成績のご褒美を親にねだれ!

中学生は、まだまだ勉強の意義を感じられない年齢です。「将来のために勉強を頑張りなさい」と言われても、その将来が想像できないため、現実感がないのです。

明確ではない将来のために、目の前の遊びを我慢して勉強をするのは簡単ではないということですね。

中学生はこんな環境下なので、わかりやすい目に見える目標として、親が「好成績時のご褒美」を設定するのもありではないかと私は思っています。

中学生の皆さん。ぜひ親に「ご褒美の提案(プレゼンテーション)」をしましょう。

「将来に向けての勉強はまだピンとこないから、わかりやすい目標をご褒美として今つくってほしい!」
「つくってくれたら本気の勉強を約束する! 将来のために頑張れる日が来たときに、この経験が役立つはず!」
「もしも口先ばかりで、いつもの順位より下がることがあれば、おこづかいは半額でいい。この提案どう!?」

言い出しにくかったら、この箇所にフセンをつけて親に渡すといいでしょう(笑)。