朝から子どもにイライラ…「抑えきれない怒り」を鎮める2つのステップ
STEP1 「気持ち」を付せんに書き出そう
付せんを用意しましょう。そして、自分の胸に手を当てて、今、心にたまっているネガティブな感情に気持ちを集中してください。
今の私だと、「あ~、疲れているな」とか「子どものことで心配なことがあるんだよね」とか、「寝不足で辛いな~」「肩が凝って痛いわ..」などです。
そしてその気持ちを、両手で優しく包み込むイメージで、付せんに1つずつ書き出してみましょう。それができたら、次に新しい付せんを使って、今書き出した感情に至る理由を思いつく限り1枚1枚に書いていきます。
・「疲れ」→ ①子どもの送迎が忙しいから、②家事に追われてすることが多いから、③毎朝の弁当作りが大変だから
・「心配」→ ①長男の受験について、②塾代の捻出について
・「辛い」→ ①執筆に追われて寝不足だから、②弁当作りで早起きしているから、③寝る前にスマホを触るから
・「痛い」→ ①執筆で肩が凝っているから、②こまめにストレッチをしていないから、③メンテナンス不足だから
私の場合は、こんな理由が考えられました。理由がわかると、その感情にも納得がいくはずです。これで感情とその理由が整理できました。
STEP2 「改善できそうなもの」を探す
次の作業は、感情や理由の中から自分が行動したら改善できそうなものを探します。例えば、私の場合「痛いという感情なら改善できそうだな」と思うので、その方法を考えてみることにします。
①執筆で肩が凝っているから
「定期的に立ち上がる、肩を回す、首を回す、ツボ押しするなどしてみよう」
②こまめにストレッチをしていないから
「1時間毎にストレッチをしよう! でも、集中すると時間を忘れそうだから、タイマーをかけるようにしよう」
③メンテナンス不足だから
「1ヶ月に1回は、リンパマッサージに行くようにしよう! 家族にも、肩や腰が痛いことを伝えて早めにメンテナンスがしたいことを話してみよう」さらに、「痛みをとるために2日間は続けるようにしよう」など、できるだけ具体的に考えていくのが成功の近道です。
もちろん、どう頑張っても変えられないことや解決できない感情もあるでしょう。ネガティブな感情をすべて排除する必要はありません。その感情も自分にとって大切な感情です。
でも、イライラしがちだな、と感じたときには心が悲鳴を上げている合図です。自分のキャパを超えているのなら、少しでもネガティブな感情が解消できる良い方法を探してみる、または、ポジティブな感情が生まれる環境に身を置いてみる、などしてみることをオススメします。
感情バランスを「ネガティブ」が多い状態から「ポジティブ」が多い状態に変えることができれば、整理した怒りのスイッチの中で、怒る必要のあることだけに上手に怒れるようになっていきます。
それを変えられるのは自分だけです。つまり、自分を救ってあげられるのは自分だけっていうことを覚えておいてくださいね。
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