朝から子どもにイライラ…「抑えきれない怒り」を鎮める2つのステップ

野村恵里

朝の忙しい時間に、子どもが思うように行動せずイライラ…。毎日怒りの感情にとらわれて、苦しい思いをしている親御さんは多くいます。つらい感情から抜け出すには、一体どうしたら良いのでしょうか? アンガーマネジメントコンサルタントの野村恵里さんが解説します。

※本稿は野村恵里著とっさの怒りに負けない!子育て』(すばる舎)から一部抜粋・編集したものです。

野村恵里(感情保育学研修所代表)
日本アンガーマネジメント協会アンガーマネジメントコンサルタント(R)。社会福祉法人旭川荘厚生専門学院児童福祉学科特任講師。
保育士として20年勤務。二人の息子へのイライラで爆発寸前の時にアンガーマネジメントに出会う。適切に怒る方法や、子どもに響く伝え方を会得したことで、子どもとの関係も良好になり、子育てが一気にラクになることを実感する。2014年から保育者養成校で勤務する傍ら、アンガーマネジメントの伝え手として各地で保育・教育・子育て現場で講演活動を行っている。実感のこもった、当事者目線の情熱的な講演は人気を博している。

朝から怒りっ放しだったワケ

当時、私の中には、小さな怒りのスイッチがたくさんあったと思います。

例えば、
「起こされたらすぐに起きるべき」
「ご飯は温かいうちに食べるべき」
「遊ばず着替えに集中して終わらせるべき」
「食後すぐに歯磨きをするべき」
「集合時間の5分前には家を出るべき」
「行ってきますの挨拶をするべき」など。

これらは、子どもが朝起きてから学校に出かける1時間の間に、私が押し続けていた怒りのスイッチです。この状態って、本当に苦しいし、しんどいです。

もし、過去に戻れるなら、その頃の自分に伝えたい! 「大丈夫? 辛いんじゃない? 少し、自分を楽にしてあげようよ」って。小言を言いながら、しんどかったのは母親である私だったんだろうな、と。そう思えてなりません。

怒るってね、自分の身をすり減らす行為だと思うのです。怒ると体力も気力も消耗するからです。しかも朝から、この状態だと一日元気に、笑顔で過ごすことは難しいでしょう?

だからこそ、私はアンガーマネジメントをしなきゃならなかったんです。そして、「朝、子どもを笑顔で送り出すために何をすればいいのか?」をゴールに決めて、私が取り組んだことは、怒りのスイッチを整理すること。

押す必要のない怒りのスイッチを手放すために、とにかく自分が持っているであろう怒りのスイッチを全て書き上げていくことでした。

心の感情バランスを整えよう

怒らなくてもいいことで、イライラしないようにするには、心の感情バランスを整える必要があります。

例えば、心の中がポジティブ感情より、ネガティブ感情が多ければ、多いほどアンガーマネジメントの実践は困難になってしまいます。

イメージしてください。自分の心の中を…。辛い、しんどい、悲しい、忙しい、大変、不安、困ったなど…。こんな感情がギューギュー詰めになっていると、気持ちにゆとりなんて持てませんよね。

もし、こんな心の状態だとしたら…今すぐ手を打ちましょう。ぜひ、自分のために、心の感情バランスを整えてください。

これから具体的なやり方についてご紹介していきます。ステップは2つです。では、見ていきましょう。