モンテッソーリで「3歳までの親の関わり」が重視される脳科学的な理由
3歳までにあらゆる刺激を与えてあげよう
<『マンガでよくわかる モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方』P.49より>
小さい頃から遊びなどを通じて、いろいろな経験をさせることは、脳科学的にも有益であることがわかっています。赤ちゃんは生まれつき、大脳に140億もの神経細胞を持っています。この神経細胞が数多くつながることで、脳の機能が有効に使えるようになります。
神経細胞は、新しいことを学んだり体験したりするたびにつながり、新しいネットワークを作っていくように生まれつきプログラミングされているのです。
ところが、脳科学的には3歳を過ぎる頃から、刺激を与えても神経細胞がつながりにくくなると言われています。ですから3歳になる時期までに神経細胞をあらゆる分野から刺激しておけば、より多くのネットワークを作ることができるのです。このネットワークの土台がしっかりできていると、それだけ将来の能力につながります。
ただ3歳を過ぎているからといって悲観しないで。小学校に入学する前の6歳くらいまでにある程度の経験をしておけば、十分に取り戻せるとも言われています。
話せない赤ちゃんにも積極的に関わることが大切
<『マンガでよくわかる モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方』P.50より>
「赤ちゃんは寝ているだけ、座っているだけ。大人が話していることも、どうせわからないし……」
あなたがもし、こんなふうに考えていたら大間違い! たとえば、いくつかおもちゃを見せれば興味があるほうに手を伸ばしますし、見るもの聞くもの、ママやパパの言葉だってちゃんと理解しています。
特に0歳から3歳までは、五感で体験するものすべてを全身で吸収している時期。
「見せてもムダ」「話しかけてもムダ」なんて思わないで、ありとあらゆる体験をさせてあげましょう。言葉を発することはできなくても、頭の中では、猛烈なスピードで神経細胞がつながろうとしています。つまり、柔らかい頭で、大量の情報をインプットしているわけです。
この時期にただ家で寝かせているなど何も刺激を与えないでいると、伸びるはずの能力も、眠ったままになってしまいますよ。
【こんなときどうすればいい?】
イヤイヤ期のまっ最中のウチの子。何をしてもイヤイヤ! 気持ちを代弁しても泣き叫ぶし、落ち着くまで見守っても泣きっぱなし。やりたい家事が何も進みません……。
(タピオカ、2歳6カ月の子のママ)
【Answer】
自分の気持ちを自分で収めることも、自制心を育てるためには大事です。代弁しても泣きやまないときは「泣きやんだら来てね」と言って、ママは家事や支度を進めましょう。泣きやんで自分で来られたら「自分で泣きやめたね」とねぎらい、楽しい遊びやおいしい食事で気持ちを切り替えるサポートをしてあげましょう。
関連書籍
マンガでよくわかる モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方
ハーバード大学の心理学者ガードナー氏が唱える「多重知能理論」を著者が日本人向けにアレンジした「9つの知能」を使って、運動、学力、クリエイティビティ、コミュニケーション能力など子どもが持つさまざまな能力を見つけていきます。さらに、「9つの知能」を伸ばすオリジナルのアクティビティも多数紹介。どんな家庭でも、笑顔で、かんたんに子どもの才能を伸ばすことができます。