なぜアドバイスされると苦しい?「HSPの親」が育児で抱える辛さの原因
自己肯定感について
相手に自分の気持ちを伝えるには、相手への信頼感とともに、自己肯定感が必要です。自己肯定感というのは「ありのままの自分でOK」という感覚のことです。
たとえば、疲れていて誰かに助けて欲しいときに、「弱音を吐く自分はダメだ」と思うと言い出せなくなります。「疲れてイライラしているから誰か助けて」と言うためには、自分を肯定する必要があるのです。
自己肯定感は、幼少期に無力だった自分が、無条件に愛され、お世話された体験を通じて獲得します(「いい子でないとダメ」のように条件がついたり、いじめにあったりすると、獲得した自己肯定感が低下してしまうこともあります)。
もし、「自己肯定感がもてなくて苦しいな」と感じたら、子育て中の今がチャンスです。子どもに「ありのままのあなたでOK」と認めてあげるときは、ご自分にも「これでOK」を出してねぎらってあげましょう。そうして、子どもと一緒に自分も育てていきましょう。
「ほどほど」が理想の子育て
子育ては、生身の人間を相手としていて、なかなか願った通りにはいかないもの。ですから、どうか100点満点を目指さないでください。ちなみに心理学では”ほどほどのお母さん”を「たいへん良い」と考えます(目指すのは51点くらい。51点のお母さんを子どもは100%愛してくれます)。
毎日の子育て……うまくいったりいかなかったりするけれど、「わたしも子どもも、ありのままでOK!」と思って、”ほどほどのお母さん”として幸せに過ごしてくださることを、こころから願っています。