イタズラする子どもにイライラ…「余裕のない育児」を変える1つの考え方
子どもは誰でも必ず「才能」を持っている
<『マンガでよくわかる モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方』P.39より>
幼稚園や保育園で集団行動がとれない子や、1人だけ好きなことをやっているマイペースな子がいます。またすぐに癇癪を起こしたり、いつもボーッとしていたりする子も。いわゆる「発達グレーゾーン」と呼ばれるような子たちです。
でも、そんな”はみ出しっ子”とされる子どもほど、「才能のかたまり」だということを、私は2万人以上の子どもを見てきた経験から知っています。子どもを「困った子」として見るのではなく、「才能を伸ばすお手伝いをしている」ととらえて「信じて待つ」ようにすると、子どもは必ず変わっていきます。
見方を変えれば、「子どもの行動が遅い」は「集中力が高い」に、「ボーッとしている」は「想像力が豊か」だということになります。子どもは1人残らず、その子なりの才能を持っていて、その才能を伸ばす力があります。その芽を摘んでしまうのか、伸ばすのかは親次第。どうせなら思いっきり伸ばしてあげたいと思いませんか?
子どものペースを待ってあげる
<『マンガでよくわかる モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方』P.40より>
マイペースな子どもを急かさず、信じて待つことは根気がいることかもしれません。親は親で、日々やることがたくさんありますからね。私も、3人の子どもを育てた経験があるので、とてもよくわかります。
ですが、子どもからすると、「信じて待ってもらうこと」は、「親が自分を認めてくれた」という大切な経験につながるのです。
認められた経験を重ねた子どもは、やがて自ら変わっていきます。少し時間がかかったとしても、親との信頼関係が結ばれていることで、心が安定し、素直で穏やかになっていきます。一方、怒られ、否定され続けた子は自信をなくし、本来の才能を発揮できなくなる可能性があります。
「やりたいことをやりきった満足感」を味わって大きくなった子どもは、将来、一気に能力を開花させていくでしょう。
【こんなときどうすればいい?】
下の子が生まれてから上の子がワガママになりました。下の子が泣き始めたとき家に帰りたくてもなかなか応じてもらえません……。
(はる&あきママ、3歳&0歳6カ月の子のママ)
【Answer】
下の子どもができると、上の子どもは我慢しなくてはならないことが増えますね。もちろん仕方のないことですが、上の子はそのことをママに「わかってほしい」と思っています。
1対1で上の子とゆっくりできる時間を意識的につくり「いつもありがとう」など、心が満たされるような言葉をたくさんかけてあげましょう。子どもの心が落ち着きますよ。また、遊びを切り上げる時間は早めに予告してあげましょう。
関連書籍
マンガでよくわかる モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方
ハーバード大学の心理学者ガードナー氏が唱える「多重知能理論」を著者が日本人向けにアレンジした「9つの知能」を使って、運動、学力、クリエイティビティ、コミュニケーション能力など子どもが持つさまざまな能力を見つけていきます。さらに、「9つの知能」を伸ばすオリジナルのアクティビティも多数紹介。どんな家庭でも、笑顔で、かんたんに子どもの才能を伸ばすことができます。