子どもの才能を伸ばすには?「効果的な親の言葉」チェックリスト
親がかける言葉は、良くも悪くも子どもにとって大きな影響を与えています。どういう声かけがお子さんの心を育て、才能を伸ばしていくのか確認してみましょう。プロフェッショナル心理カウンセラーの浮世満理子さんが監修したチェックリストで、お子さんが当てはまる項目にチェックしてください。
※本稿は『PHPのびのび子育て』2020年11月号から一部抜粋・編集したものです。
チェックリスト
【設問Ⅰ】
1. こだわりが強く、自分なりのやり方がある
2. 声をかけても気付かないくらい集中していることがある
3. 新しいおもちゃより、気に入ったおもちゃで遊ぶほうが好き
4. 口数は少ないが、発想力に驚かされることがある
5. 時間がなくても、気にせずのんびりしていることがある
6. 外で遊ぶより、室内で遊ぶほうが好き
7. お友だちと遊ぶときは、誘うより誘われることのほうが多い
【設問Ⅱ】
1. 失敗しても立ち直りが早い
2. 「得意なことは何?」と聞くと、自信満々に答える
3. 興味のあることに、躊ちゅう躇ち ょせずチャレンジする
4. 周りの意見はあまり気にしない
5. 怒られたら素直に認めて謝る
6. 楽観的で、いつもニコニコしている
7. お友だちと比べて、一喜一憂することはあまりない
【設問Ⅰ、設問Ⅱそれぞれのチェックを数えてください】
設問Ⅰが3つ以下、設問Ⅱが4つ以上… Aタイプ
設問Ⅰ・Ⅱともに4つ以上… Bタイプ
設問Ⅰ・Ⅱともに3つ以下… Cタイプ
設問Ⅰが4つ以上、設問Ⅱが3つ以下… Dタイプ
A. 適応力があるイチョウタイプ
・「 あなたならできるよ」と応援してあげましょう
意欲的で元気なお子さんです。まっすぐ伸びるイチョウの幹のように、失敗しても乗り越えていく強い心をもっています。
少し難しそうなことでもお子さんが「やってみたい!」と言ったときは、「あなたにはムリよ」とやる気の芽を摘まないことが大切です。「やってみる?」「あなたならできるよ」と応援する言葉をかけ、そばで温かく見守ってあげましょう。
親の信頼に加え、たくさんの経験と達成感が自分を信じる強い心を育て、可能性がさらに広がっていきます。
B. しなやかな強さのコスモスタイプ
・「 すごいね、どうやったの?」と関心をもち共感しましょう
踏まれても根を張り、花を咲かせるコスモスのように、粘り強いお子さんです。集中力があり、コツコツと物事をやり抜く、しなやかな強さがあります。
お子さんが何かに熱中しているときは、黙って見守ることが大切です。そして、お子さんが「できた!」と報告してきたら「すごいね、どうやったの?」と関心をもち、工夫や努力した部分に共感してあげましょう。
親に共感してもらえた喜びが、お子さんが成長するための栄養となり、豊かな感性がますます磨かれます。
C. 変化を楽しめるモミジタイプ
・「 よく挑戦したね」と努力を認めましょう
新しいことや周りから注目されるのが好きなお子さんです。モミジが紅葉するように、変化を受け入れ、楽しみながら行動するタイプ。一方で、一度失敗するとやる気がなくなり、しょんぼりしてしまうことも。
そんなときは、「難しいのによく挑戦したね、がんばったね!」と、結果ではなくお子さんがチャレンジした勇気をほめてあげましょう。
親に認められることで、やる気の芽がぐんぐん育ち、失敗しても「次もやってみよう!」という気持ちが湧いてきます。
D. 優しく謙虚なキンモクセイタイプ
・「 ちゃんと見ているよ」と安心させましょう
控えめですが存在感のあるお子さんです。小さな花をたくさん咲かせるキンモクセイのように謙虚で、心優しいタイプ。新しいことに挑戦したり、行動に移したりするのが、あまり得意ではないかもしれません。
ためらっている様子が見られたら、スモールステップでお子さんのペースを大事にしながら、「ちゃんと見ているよ」「大丈夫、やってごらん」と安心する言葉をかけてあげましょう。そうすると心の根っこが安定し、たくさんのやる気のつぼみが花開いていくでしょう。