英語が得意な子に育てるために、最初に覚えさせたい「3つのフレーズ」
子どもの英語力を伸ばすために、まずはどんなことから教えていくべきでしょうか? 『7日間で英語がペラペラになる カタカナ英会話』を上梓した、ネイティブスピーキングコンサルタントの甲斐ナオミさんが、子どもに教えておきたい英語パターンをご紹介します。
※本稿は、甲斐ナオミ著 『7日間で英語がペラペラになる カタカナ英会話』(Gakken)から一部抜粋・編集したものです。
子どもが覚えると良い英語パターン3選
子どもがしゃべり始めるときは「まんま」や「わんわん」などの一語文から「まんま、たべる」や「わんわん、きた」などと簡単な文章へと変化していきます。
ネイティブの子ども同じように、最初は「Mama」(ママ)や「Dada」(パパ)から始まり、多少文法が間違っている二語文などを言う時期がありますが、その後、短いけれどちゃんとした文章を言うようになります。
日本の子どもも頻出する英単語をある程度の数を覚えたら、短いけれどちゃんとした文章が言えるように練習をすると良いでしょう。
では、どのような文章がいいのでしょうか?
これにはポイントが3つあります。
1つ目は2語または3語で構成された短い文章であること。
2つ目は子どもが興味のある内容であること。ほとんどの場合はまず「~がほしい」や「~がしたい」など、要求を伝える内容が多いはずです。
そして3つ目は発音しやすい文章であること。とは言え、子どもは固定概念にとらわれず柔軟であるため、真似をするのが上手です。私の娘も2歳ごろにネイティブの発音でフランス語の「Bonjour」(こんにちは)と英語の「Hello」(こんにちは)を言わせたところ、両方ともとてもきれいな発音で真似をしてくれました。
以上の点を踏まえて、子どもが覚えると良い英語パターンベスト3をご紹介します。
【第3位】
アン(私/僕は~)
I’m
これは「I am」の短縮形で、自分が今どういう状態、どういう気分なのかを伝える時に使いますが、子どもの場合は「sleepy」スリーピ(眠い)や「hungry」ハングイ(腹ペコ)などの「気持ち」や「気分」を伝える単語をなるべくたくさん覚えて「I’m」の後につけて文章を作る練習をするといいでしょう。
また発音ですが、「アイン」でもいいですが、ネイティブは「アン」ともよく発音します。ちなみに、「アン」「アイン」と言ったあとは口を閉じて、軽く音を出しましょう(「ンム」みたいな音が出ればOK)。
他にも「I’m sorry」アン サーウィ(ごめんなさい)も子どもはよく使う場面がありますね。ちなみにこの「I’m sorry」ですが、誰かにぶつかったとき、やんわりと断りたいとき、聞き取れなかったときなど、さまざまなシーンで使える便利なパターンです。
【第2位】
アライッ(~が好き)
I like
子どもは好き嫌いがはっきりしていて自分が好きなものを伝えるシーンがよくありますよね。例えば、「I like chocolate」アライッ チャークレッ(チョコレートが好き)や「I like black」アライッ ブラッ(黒が好き)など、好きなものをたくさん言う練習もいいでしょう。
ついでに好きではないときに使うフレーズも教える場合は「I don’t like」アロン ライッと言ってから好きではないものの単語を続けます。「アロン」になるのは、dの前後に母音(y含む)がくる場合、「ラ行」で発音することが多いためです。
そして子どもがもっともよく使いそうなパターンはこちら!
【第1位】
アワナ(~がほしい)または(~がしたい)
I wanna (want a)(want to)
こちらの「アワナ」ですが、実は2つのパターンの短縮形でして、1つは「I want a」(~がほしい)、そして2つ目は「I want to」(~がしたい)です。何かがほしいときには「I wanna」の後にほしいものを言います。
例えば、「I wanna cookie」アワナ クキー(クッキーがほしい)という使い方になります。ただし、「アワナ」は可算名詞、つまり数えられる名詞の場合のみ使えます。
ジュースなど液体や抽象的な名詞ですと「I want a」ではなく「I want」の後に名詞が来るため、「アワン」になります。例えば、「I want juice」ですと「アワン ジュース」と発音します。
一方、何かがしたいときには「I wanna」の後に何がしたいのかという動詞を言います。例えば、「I wanna play」アワナ プレイ(遊びたい)という使い方をします。
子どもに英語を学ばせるのでしたら、最初によく使う名詞、動詞、形容詞を教えてからこれらのパターンと合わせて簡単な文章を作ってネイティブに伝わる発音で言えるように練習をすると良いですね!
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