迷路に集中するあまり親を無視?!『恐竜の迷路』【絵本レビュー】
nobico編集部員が、おすすめの絵本をご紹介します。
今回は、香川元太郎さん・香川志織さんによる迷路絵本、『恐竜の迷路 化石がひらくナゾの世界』(PHP研究所)をレビューします。
今回読んだ絵本はこちら
『恐竜の迷路 化石がひらくナゾの世界』(PHP研究所)
香川元太郎 作・絵/香川志織 作・絵/冨田幸光 監修
対象年齢:4歳 5歳から
小児科の待合室で夢中に
かかりつけの小児科においてある迷路絵本、『進化の迷路』。
通院のたびに絵本の棚から取り出し、診察後も絵本にかじりついてなかなか帰ろうとしないほど、息子のお気に入りです。
そんなわけで息子が3歳のころ、同じ迷路絵本シリーズの『恐竜の迷路』を購入しました。案の定家でもよく読み、4歳になった今も変わらずお気に入りの1冊となっています。
1ページの情報量がすごい!
この迷路絵本シリーズの魅力は、なんといっても見開き1ページに詰め込まれた情報量の多さ!
とにかく書き込みが細かく、没入感がすごいのです。
「迷路絵本」というタイトルですが、かくし絵や絵さがしなど遊び方が何通りもあるため、一回読んだら終わりではありません。
よく見ると、迷路の中にまた別の迷路が隠されていたりと、そのこだわりっぷりには大人もびっくり。
「この絵って、もしかして○○なのでは……?」と気づいた時の感動はクセになります。
息子ははじめ絵さがしをメインに遊んでいたのですが、4歳になった今は迷路でも遊ぶように。最近はイラストの中に隠された小さな迷路を探し、取り組むことにハマっているようです。
おや、こんなところにケーキが
『恐竜の迷路』のなかでの息子のお気に入りは、肉食恐竜が襲ってくるページにある、ケーキの絵探し。
緊迫したシーンとかわいいケーキのギャップが面白いらしく、「何でこんなところにケーキがあるんだ~?」とけらけら笑いながら楽しんでいます。
そして親目線で地味にありがたいのが、イラストの中に恐竜の名前がちゃんと書いてあること。
これのおかげで、「この恐竜の名前は?」と質問攻めにされても困りません。
図鑑的な要素もあり、盛りだくさんに楽しめます。
子どもが集中して楽しむ1冊
集中して迷路に取り組んでいる時は、声をかけても気が付かない様子の息子。
絵本をひらくとしばらく遊んでいてくれるので、親の手が離せないときや、長距離の移動中など、大人しくしていて欲しい時に助かっています。
大きめの絵本ですが、今年の夏は迷わず旅行にも持っていったほど……。
ちなみに、恐竜に続き『水の国の迷路』『地獄の迷路』も購入しました。気分によって好きな迷路を楽しんでいるようですが。(『地獄の迷路』はちょっと怖いらしく、親と一緒に読むことが多いかも……)
ほかにはないやりこみ要素が魅力のこのシリーズ、遊んだことのない方はぜひ1冊手に取ってみてほしいです。