趣味のお菓子作りでフォロワー295万人に syun cookingが語る「夢の叶え方」とは?
簡単でおしゃれなお菓子レシピが人気を集め、この秋2冊目の著書『ますます常識やぶりのアイデアおやつ〜「材料4つまで」の100レシピ』(大和書房)を上梓されたsyun cookingさん。
SNSのフォロワーは295万人超え・現在22歳のsyun cookingさんに、お菓子作りを始めたきっかけと現在の活動の原点についてお話を伺いました。
気軽に始めたYouTubeが注目を集める
──もともとお料理は得意なんですか?
両親が共働きで忙しかったこともあり、中学生のときからお手伝いで料理を作っていました。
親が用意してくれた材料で、カレーやシチュー、チャーハンなど簡単な料理を作ることが多かったです。
そのうち、自分なりにレシピにアレンジを加えるようになったのですが、両親に美味しいと言ってもらえるのが嬉しかったですね。
──お菓子作りを始められたきっかけを教えて下さい。
高校生の時に、「そういえばお菓子は作ったことがないな」と思い、試しに「ザッハトルテ」というケーキを作ってみたんです。初心者向けのチーズケーキやガトーショコラではなく、最初からちょっとおしゃれなものに挑戦して。(笑)
※写真はイメージです
でも、これが意外と上手にできたんです。この成功がきっかけで、お菓子作りにハマっていきました。
──お菓子のレシピを発信するようになったきっかけは何でしょうか。
お菓子や料理を作る中で、「これはいらないかも」と材料を省いたり、別の材料を入れたりとよくアレンジをしていたのですが、いろいろ試しているうちに、材料を極限まで減らしても意外と美味しく仕上がることに気付いたんです。
その頃ちょうどコロナ禍でYouTubeが流行っていたこともあり、自分のレシピも投稿してみようかなと気軽に始めたのがきっかけです。
──最初に注目された動画は何でしたか?
オレオチーズケーキという韓国スイーツの動画です。当時韓国の方がオレオチーズケーキを食べる動画が人気だったのですが、食べてみたくても日本語のレシピはなかなか見つからなくて。ならばと思い自分で作って投稿したものが、ものすごく再生されたんです。勢いよく再生数が伸びるのを見て、「後戻りできない」と感じたのを覚えています。
19歳でカフェに挑戦
──独学でお菓子作りをされているとのことですが、どのように腕を磨いたのでしょうか。
YouTubeでのお菓子作りの活動をブラッシュアップするため、19歳の時に知人とカフェの経営に挑戦したんです。
お店の運営や、人を雇うという事も一度経験したいと思って。
知人は料理、自分はスイーツと完全に役割分担していたこともあり、「本当に自信が持てるメニューをお客様に提供しなくては」と、山ほど練習を重ねました。とにかく数をこなしたのが上達につながったと思います。
この経験によって、レシピを考える時に、味や材料の目安がだいたいつくようなりました。
──高校卒業後は、お菓子の道1本でやろうと決心し活動されていたんですね。ご両親の反応はいかがでしたか?
「好きなことをやれ」というタイプなんで、そこまで驚きはなかったようです。YouTubeもそうですが、カフェやイベント、レシピ本についても、「やるよ」といったら「そうなんや」くらいの反応ですね。
自分が子どものころから、両親はそのようなスタンスでした。僕が何かしようとするのを止める、という事はほぼなく、いつも「いいんじゃない」という感じです。
あまりに変なことをしようとすると、流石に止められますけど……。
「やってみよう」の気持ちが大切
──お菓子作りの他に、興味関心があるものは?
趣味は特になくて。趣味、欲しいんですよ。(笑)
でも、今の仕事は趣味から始まったものですし、仕事が趣味なのかもしれませんね。
──現在好きなことを仕事にされているsyun cookingさんから、子ども達にアドバイスがあればぜひ!
22歳の若者が言ってもいいのでしょうか?(笑)
そうですね…。自分の好きなことは、ずっと続けてほしいと思います。
お菓子でも絵でもなんでもいいので、とにかく継続すれば、最後に何かしらの形になるはずです。
仮にもし自分の目標が折れてしまっても、そういう時は、次の新しい何かがひょこっと出てくるものではないでしょうか。たまたまかもしれないし、運もあるのかもしれないですけど。
流行だったり、会話だったり、自分の周りで面白そうだと感じることがあれば、それをしっかりキャッチする。投げやりにならず、「とりあえずやってみよう」とチャレンジしていく気持ちがあれば、また新しい好きな事や目標に出会えるんじゃないかなと思っています。
(取材・文/nobico編集部)
『ますます常識やぶりのアイデアおやつ〜「材料4つまで」の100レシピ』(syun cooking著/大和書房)
SNSフォロワー数295万人超!
第一弾に引き続き、もっと斬新なアイデアが満載のおやつが100品!
市販食品を使えば、材料も少なく、ホールケーキやタルトなど見映えのするスイーツだってあっという間。
「マシュマロ」でメレンゲクッキー、「スーパーカップ」でカヌレ、「牧場の朝」でティラミス、「切りもち」でポンデリング、「食パン」でバスクチーズケーキetc。
ちょっとしたアイデアで簡単に、おいしく作れちゃいます。