コロナやインフル、子どもは自分で予防できる? 絵本『びょうきのよぼう』を親子で読んでみた結果【絵本レビュー】

中野セコリ(nobico編集部)

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nobico編集部員が、おすすめの絵本をご紹介します。今回は小児科専門医の森戸やすみさん監修の『びょうきのよぼう(一生つかえる!おまもりルール絵本)』を、5歳の息子と一緒に読みました。

今回読んだ絵本はこちら

びょうきのよぼう (一生つかえる!おまもりルールえほん) 』(Gakken)
森戸やすみ 監修/ the rocket gold star イラスト

手を洗わない系男児の教科書に抜擢

保育園児ということもあり、2カ月に1回のペースで体調を崩している5歳の息子。衛生観念が壊滅的に低く、洗っていない手を平気で舐めたりすることも…。そんな事するから体調を崩すんだよおぉ! と叫びたい気持ちを抑え、私は息子に風邪予防について本気で教えることにしました。

教材として選んだのは、『びょうきのよぼう(一生つかえる! おまもりルールえほん)』という絵本。 先日、同じシリーズの『ぼうさい(一生つかえる! おまもりルールえほん)』を読んだばかりです。子ども向けのレベルを超えた情報量と専門性がこのシリーズの特徴なので、今回も期待できそうです。

予防だけでなく対処法も

『びょうきのよぼう(一生つかえる! おまもりルールえほん)』では、風邪の予防と対処法が「40のルール」としてまとめられています。

「バランスよく たべよう」「手を あらって ばいきんを あらいながそう」といったシンプルなアドバイスにとどまらず、バランスの良い食事とは具体的にどんなものか? 正しい手の洗い方・うがいの仕方は? といった解説も充実しており、子どもにとって良い学びになりそうです。


良いなと思ったのが、予防だけでなく、実際に体調不良になったときの対処法も書いてあるところ。子どもが自分自身の不調を正しく自覚し、対処するためのヒントがわかりやすく書かれています。

「ねていて せきが つらいときは すこし からだを おこそう 」「はなぢが でたら 下を むいて すわって 休もう」といった具体的で効果的なアドバイスは、大人が読んでも参考になりそう。風邪をひいた特の食べ物・飲みものの一覧などもあり、下手にネットで検索するより役に立ちそうです。

風邪予防への意識が高い5歳児に成長?

さて、絵本を読んだ結果、正しい手の洗い方を覚えた5歳児。得意顔で、「手は、つめのあいだもしっかり洗うんだよ!」などと解説してきます。ちょっと前まで石鹸で手を洗っていたかも怪しいのに…と思う気持ちは心にしまい、「詳しいじゃん!!」と力いっぱい褒めておきました。
ぜひこのまま持続して、しっかり感染症を予防してもらいたいものです。

コロナやインフルエンザが怖いこの時期には、特におすすめの1冊です。我が家もどうにかこのまま健康に、冬を乗り切りたいです。

びょうきのよぼう (一生つかえる!おまもりルールえほん)

びょうきのよぼう (一生つかえる!おまもりルールえほん) 』(森戸やすみ 監修, the rocket gold star イラスト/Gakken)

コロナ、インフルエンザ、ノロウイルスなどの感染症、虫歯や熱中症、けがなど、子どもたちの身の回りにはいろいろな病気や危険があります。

病気は、ウイルスや細菌などの病原体、毎日の生活習慣、周囲の環境などが関係しあってかかります。
バランスよく食べる、よく眠る、運動をする、手洗い・お風呂・爪切りなどで体を清潔にするなど、基本的な生活習慣から、マスクの着用や人ごみを避けるなどの対策まで、さまざまな予防の方法を紹介します。

小学生になると、自分で病気の予防を意識したり、体の調子を自分で知って先生や大人に知らせたりすることが必要になります。
小学校入学の前後に親子で絵本で確認して、病気から自分の身を守れるようになりましょう。