「小児科専門医」と「小児科」って違うの? 子どもの病院選びに重視したいポイント
子どもは大人に比べて免疫機能が未熟なため、なにかと体調を崩しやすいもの。病院を受診する機会も増えますが、小さな子どもの病院選びはなかなか難しく気を使いますよね。
口コミなどでも「どの病院も良いことと悪いことが書かれていて、決められない」「コミュニケーションのとれない小さいうちは、とくに難しい」と悩む人が多いようです。そこで今回は、小児科専門医のゆび先生にお話を伺いつつ、子どもの病院を選ぶ際に基準となるポイントを紹介していきます。
「日本小児科学会認定小児科専門医」がいること
子どもの病院選びのひとつの基準となるのが、「日本小児科学会認定小児科専門医」がいること。実は「小児科医」と名乗ることに制限や資格は必要なく、医師免許があれば誰が名乗ってもかまいせん。一方で「小児科専門医」を名乗るには、日本小児科学会が認定した資格が必要。所定の研修を修了したのち試験に合格しなければならず、全国に約1万7千人程度しかいないのが現状です。
日本小児科学会の公式サイトにある「専門医検索」ページでは、地域ごとの小児科専門医認定者の名簿検索が可能。病院探しの一助となりますので、確認してみてください。
ゆび先生「小児科専門医は、所定の卒後研修を修了後、試験を経て認定される資格です。さらに、この資格は5年ごとに審査のうえ更新されるため、『小児科専門医』の肩書きは病院選びのひとつの基準にはなるかと思います。ただし、『専門医でなくてはいけない』ということはもちろんありません。周囲に専門医がいなかったり、お子さんとの相性がいい先生が専門医でない場合には、総合的に判断してかかりつけ医を選ぶのがよいでしょう。」
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