赤ちゃんの発達に「ハイハイ」はなぜ重要? しないときはどうする? 医師に聞いた実際と対策

吉澤恵理

最近では、ハイハイをせずに歩き始める赤ちゃんも増えているといわれますが、実はハイハイには運動機能だけでなく、呼吸器や脳の発達にも重要な役割があるようです。

札幌中央整形外科クリニック院長の亀田和利先生に、ハイハイの意義と親が見守る際のポイントについてお話を伺います。

ハイハイはいつから始まる? 個人差はある?

――赤ちゃんは一般的にいつ頃からハイハイを始めるのでしょうか?また、個人差は大きいのでしょうか?

亀田医師:一般的には生後6~10ヶ月ごろにハイハイを始めることが多いですが、早い子では5ヶ月頃から、遅い子では1歳近くになってから始めることもあります。すぐにハイハイをする子もいれば、「ずりばい」(お腹を床につけたまま腕を使って進む動き)を長く続ける子もいますし、ハイハイをあまりせずにつかまり立ちや歩行に移る子もいます。

個人差はありますが、ハイハイには赤ちゃんの発達において重要な役割があるため、できるだけこの動きを経験させることが望ましいですね。

ハイハイの意味と赤ちゃんの発達への影響