ランドセルを年長で買うのは遅い!? 早期化・高級化する令和の「ラン活」事情
小学校入学準備の必需品でもあるランドセル。資料請求や展示会など、ランドセル選びに関する一連の活動は「ラン活」と呼ばれ、年々激しさを増しています。購入時期の早期化や、多様化している令和のランドセル事情を、小学校教員の柴田大翔さんと共に確認していきましょう。
令和の「ラン活」は1年前から始まっている!?
ランドセルは入学前の秋ごろに準備するイメージがありますが、本気でラン活を行う人は入学の1年以上前から動き出しています。
毎年新作ランドセルが作られ、発表される時期は2月ごろから。早い人は冬に情報収集や資料請求を始め、2~3月ごろには店舗見学や展示会を予約し、3~4月までには確定しています。人気があるランドセルは、夏前には売り切れてしまうことも多いようです。
もちろん、各メーカーの全モデルが完売してしまうということではありませんが、少しでも子どもに良いものを選んであげたいのが親心。「ラン活」をスタートさせる時期は、年々早期化しています。
柴田さん「教育現場でも、ラン活の過熱については注視する必要があると考えています。基本的には子どもたちが気に入るものを選べればいいだけの話なのですが、やはりラン活の時期も早くなっており、本当にほしいものが買えない場合や、必要もないのについ高価なものを買ってしまうといったこともあるかと思います。
周囲に流されず、本当に子どもが必要としているものを見極めるのが大切。もちろん、そのうえで高価なランドセルを狙ったり、争奪戦に参加するのであれば問題ないかと思います」
特に人気があるのは「工房系」