小学校受験で合格した子どもの共通点 私立小教師が教える3つのポイント
最近、夫婦共にフルタイムで働くパワーカップル世帯の間では中学受験よりも小学校受験を選ぶ家庭が増えてきています。小学校受験の準備は単なる合格を目指すものではなく、入学後の学びの土台を築く重要なプロセス。そのため、小学校受験をしない家庭にとっても、小学校からの学びを始める準備として役立つことがあります。
受験の時、入試を担当する先生がどのようなポイントを見ているのかを教師歴18年の元私立小学校教員で『忙しいママでもできる! 私立小学校を受験しようと思ったら読む本』の著者、なごみゆかり先生に聞きました。(聞き手・一般社団法人Raise/写真はすべてイメージです)
小学校受験で成功した子の特徴とは?
小学校受験を目指す家庭の方々は受験準備のためになんらかの塾や幼児教室に通っていることと思います。集団行動や図画工作、面接対策やテスト対策と、合格のために多くの準備をされているのではないでしょうか。
もちろん、当日はこうしたものから導き出す点数を基準に、点数の高いお子さんから合格が決まっていくのですが、教師側から見た時に「この子は魅力的な子だな」「うちの学校に来てほしいな」と思う子は、必ずしも高得点を取る子ばかりではありません。
例えば、ボーダーラインに沢山の子たちが並んでいた時などは点数には表れないその子の良さを見ています。長年教師側として関わってきた私のこれまでの経験では、合格する子には以下3つの特徴がありました。
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忙しいママでもできる! 私立小学校を受験しようと思ったら読む本
年々受験者数が増加する小学校受験。
かつてはごく一部の人しか知らない世界と思われてきたが、共働き世帯の参入が進み、中学受験ほどではないが盛り上がりを見せつつある。
その理由として、コロナ禍で私立の方が公立よりも対応がスピーディであったことや、中学受験の過熱や大学入試改革などを踏まえて早期に進路を決めてしまいたいというニーズもあると思われる。
ただ、どういう子どもが小学校受験に向いているのか、家庭でどういうことができるのかというと、まだノウハウが知れ渡っているとはいえず、一部のインナーサークル内で情報が流通している印象が強いのではないだろうか。書籍の多くも塾関係者のものであり、塾への誘導のために、根幹にかかわる部分は避けて記述しているのが実情である。
しかし、何となく興味を持つ人も増えている中で、とりあえず小学校受験とはどのようなもので、受かるにはどうすればいいのか、知りたい人が増えていると思われる。
そこで本書では、私立小学校に長年勤務した著者が、「どういう子どもに入学してほしいか」「そういう子どもをどうやって育てたらよいか」ということを解説する。
小学校受験初心者がこれからどういう考え方で、どういう取り組みをしていけばよいかを伝える。家庭でできる入門書。