子どもの過激な暴言にどう向き合う? つるの剛士×うなぎママが語るギャングエイジ対処法

つるの剛士,うなぎママ
2025.07.02 12:34 2025.07.10 11:50
つるのの恩返し
「はっきりダメだと諭そう」
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小学校に入った子どもたちが発しがちな汚い言葉遣い。親として戸惑い、どう対応すればいいか悩む方も多いはず。今回は、つるの剛士さんとワーママインフルエンサーのうなぎママさんが、子どもの「ギャングエイジ」とどう向き合うべきかを語った対談をご紹介します。

※本稿は、つるの剛士 (著)『「心はかけても手はかけず」つるの家伝統・見守り育児 つるのの恩返し』(講談社)より一部抜粋、編集したものです。

●うなぎママ
小4の男の子、小1の女の子を育てるワーママ。著書『これ一冊でOK!「小1の壁」完全ガイド』(講談社)のほか、自らが直面した小1の壁を乗り越えるためのワーママ向けライフハックをSNSで発信中。
Instagram:@unagi.mama

Q.子どもがバカとか死ねとか汚い言葉を使う

親は信頼して見守り、悪いことは毅然と諭そう

うなぎママ:「子どもが小学校に慣れてきたと思ったら、やたらと親に反抗したり、急に口が悪くなったりして、今度は“ギャングエイジ“に突入。声かけや対応の仕方に迷います」というお悩みが届きました。これは共感しますね。

つるの:子育ての悩みって、次々に現れますよね。いつまで続くの~って頭を抱えていた“イヤイヤ期“が「そんな時期もあったわね」と感じるようになったと思ったら、今度は“ギャングエイジ“ですよ(笑)。

うなぎママ:ギャングエイジって、言葉だけ聞くと、なんだか恐ろしい時期のように身構えてしまいますが、学校など家庭以外の集団活動が生活の主体になってきて、親よりも仲間との関わりや影響が強まる「成長段階」なのでしょうか。

つるの:身体的成長と共に親や大人に反抗することで自我を確立させたり、モヤモヤと闘ったりする第二次反抗期の前段階みたいなもの。なんて言うと、まだ次がとため息をつきたくなるかもしれません。でも、どの時期でも親ができることは「信頼して見守る」「こういう時期だと割り切る」、そして「パパとママは君が大切」だと伝えること。あとは、親が悪いことだと判断した時や、家庭で決めたルールを破った時には、毅然とした態度でダメだと諭すことなのだと思います。

汚い言葉遣いが発覚したら親子で向き合ういい機会

つるの:わが家の次男にも同じ問題が勃発。一緒にゲームをしていた次男の友だちのママから「ゲーム中にとても汚い言葉を使っていて心配」との連絡が妻に入ったんです。それを聞いた僕が「わかった。パパが話すよ」と、息子と対峙。「○○くんのママから聞いたよ。ゲーム中に汚い言葉を使ってるんだって? それなら、ゲームはさせられない」と、タブレットを取り上げました。熱くなってつい出る汚い言葉や攻撃的な言葉は、日頃から使っている証拠。使っちゃいけないとわかっているから、親との会話には決して出てこないけど。だから、発覚した時は親子で話し合うチャンス。しっかり向き合うことにしています。

「死ね!は絶対ダメ。言われたらどう思う? パパはすごく悲しい気持ちになるよ」と、懇々と言い聞かせました。息子も「ごめんなさい」と泣きながら反省をしてくれたので、その後二人で銭湯に行き、「パパがきつく叱ったのは、君のことを大切に思っているからなんだよ。でも、ちょっと叱りすぎたよね。ごめん」って言うと、息子も「僕が悪かったから」とわかってくれました。

それと同時に、家での僕自身の態度や言葉遣いについて、振り返ってみました。大人が汚い言葉遣いや横柄な態度だったら、子どもはすぐに真似をするでしょう。注意するのであれば、大人も手本にならなければ、と気を引き締めました。

うなぎママ:確かに、言葉遣いを注意したら「ママもパパも○○って言ってるじゃん」と子どもたちに指摘されたことがあります。子どもは思っているより大人の言動をよく見聞きしているから、本当に気を抜けませんね。

つるの:悪い言葉遣いは、いずれ“行動“につながりそうで気になりますよね。友だちとの会話で悪い言葉を使うと、仲間意識を感じられて楽しいのでしょう。それに、ちょっぴりお兄ちゃんお姉ちゃんになった気分かも。でも、親が使ってほしくない言葉や相手を傷つけてしまう言葉を教えておくことは大切。親との約束が「あっ、いけない」と、心のブレーキになってくれたらいいなと思うんです。

つるの剛士

1975年生まれ。福岡県出身。神奈川県藤沢市在住。1997年「ウルトラマンダイナ」のアスカ隊員役を好演。2008にはバラエティ番組「クイズヘキサゴン」でユニット“羞恥心”を結成しブレイク。私生活では2男3女の父親で、芸能界初の男性育休を取得し、ベストファーザー賞を受賞。2022年には短期大学を卒業し、幼稚園教諭二種免許、保育士資格を取得。2025年に大学のこども心理学部を卒業し、認定心理士資格のための単位をすべて取得。非常勤の幼稚園教諭としても働いている。

X:@takeshi_tsuruno

Instagram:@takeshi__tsuruno

つるのの恩返し

つるの剛士 (著)『「心はかけても手はかけず」つるの家伝統・見守り育児 つるのの恩返し』(講談社)

人気絶頂時に芸能界では当時異例の男性育休を取得し、「イクメン」代表として取り上げられ、ベストファーザー賞を受賞。勉強好き、海外留学など、それぞれが好きな道を突き進み「生きる力」が強い5人の子。結婚20年を超えても仲良し夫婦。

令和家庭の理想像を地で行くつるの家ってどんな子育てをしてるの!?

本人のロングインタビューと母・3人の妹・愛妻・5人の子の徹底取材で、つるの家伝統の「手はかけずに気をかける」見守り育児と家族仲の良さの秘密が明らかに!
つるの剛士ってどんな父親?夫?息子?兄?つるの家総勢10名に赤裸々に語ってもらいました。家族からの通信簿、50歳を祝うメッセージなど、意外な真実とくすりと笑えるエピソードが満載です。

後半では、5児の父親であり保育士資格を持ち非常勤幼稚園教諭としても勤務する、つるの剛士の経験と知識を基に、子育てや夫婦関係のお悩み相談に対して、自身のエピソードを絡めながら実践的アドバイス。対談した知育ママインフルエンサーも、つるの剛士のアンサーに驚きと共感の嵐!
「生きる力」、「最強の自己肯定感」を育む“つるの格言”に注目!

「心配より信頼」
「子育てに共通のマニュアル本なんてない」
「負荷をかけて放っておくほうが豊かに実る!野菜作りと子育ては同じ」
etc.