「子どものSOS」見逃さないために親にできること

一般社団法人Raise・宮本さおり(聞き手・構成),すえこ(文)
2025.08.07 14:39 2025.08.07 17:00

もしもの時に早く気づける 子どもを守るために親ができることとは?の画像1

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最近、小学校教員による児童の盗撮事件が大きなニュースとなりました。子どもを預けている立場としては、胸がざわつく出来事です。学校という、本来安心できるはずの場所で、もし子どもが不快な体験をしていたら…。そんな想像をすると、胸が締めつけられる思いです。

小学生ぐらいの年齢の子どもたちは、事柄を言語化することが未熟です。万が一、いじめや性的な被害に遭っていたとしても、それを言葉で伝えるのはとても難しいことだと言われています。だからこそ、日ごろの親子関係の中で、「おかしいな」と思うサインを早めにキャッチすることがとても大切になります。

今回は、児童精神科医で『子どもが本当に思っていること』の著者・さわ先生に、子どもの異変に気づくために親ができることについて伺いました。(聞き手・構成/一般社団法人Raise・宮本さおり、文/すえこ)

もしもの時に早く気づくために、日常からできること

草原に座る男の子

子どもが嫌な思いをしたとき、それを「嫌だった」と言葉にできるかどうか。それは、日ごろの親子関係に大きく左右されます。家庭の中を「どんなことも安心して話せる場所」と子どもが感じられることが大切です。それがあると、子どもがいざというときに助けを求めやすくなるからです。

精神科医さわ

精神科医さわ

児童精神科医、精神保健指定医、精神科専門医、公認心理師、医療法人霜月之会理事長。精神科の勤務医として、アルコール依存症をはじめ多くの患者と向き合う。シングルマザーとして2人の発達ユニークな娘を育てている。長女が不登校となり、発達障害と診断されたことで「自分と同じような子どもの発達特性や不登校に悩む親御さんの支えになりたい」と勤務していた精神病院を辞め、名古屋市に「塩釜口こころクリニック」を開業。老若男女、さまざまな年代の患者さんが訪れる。これまで延べ5万人以上の診察に携わっている。

X:@CocoroDr_Sawa

Instagram:@cocoro_dr.sawa

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