夏休みギリギリでもOK! ガムをとかす食材を調べる簡単自由研究

夏休みの自由研究は、「テーマを決める」ことが一番大変かもしれません。迷ったときは、日常生活の中で不思議に思ったことや興味を持ったことからテーマを探してみるのがおすすめ。食べ物、自然、身近なふしぎ…。忙しいお子さんに向けて、理科の実験でできるお手軽な自由研究の中から、食べ物をテーマにした「ガムをとかす食材の研究」を紹介します。
※本稿は、『中学生の理科 自由研究 お手軽編』(Gakken(編集), 尾嶋好美(監修)/Gakken)から一部抜粋・編集したものです。
ガムをとかす食材の研究

時間 2時間
難易度 ★☆☆☆
研究のきっかけになる事象
口の中でガムとチョコレートを一緒に食べると、ガムはだんだんとけていってしまう。
実験のゴール
ガムをとかす食材は何か、何を混ぜるととけるのかを調べてみよう。
用意するもの
・板ガム
・水
・チョコレート
・えびせん
・ポテトチップス
・マヨネーズ
・サラダ油
・牛脂
・砂糖
・透明なプラスチックのコップ(8個)
・割りばし
・小さじ
・ふきん
など
実験の手順 1: 板ガムをいろいろな食材と混ぜ、どのようにとけるかを調べる
① コップを6個用意し、板ガムを細かくちぎって入れて割りばしでよくすりつぶす。ガムは、つぶすにつれてだんだんとやわらかくなっていく(入れ物には、プリンのカップなども使える)。

板ガムがかたくてすりつぶしにくいときは、手のひらや指のはらなどでガムをあたためてから行うとすりつぶしやすい。

【注意】すりつぶすとき、割りばしのとげが手にささらないよう気をつけよう。
② すりつぶしたガムに水、チョコレート、えびせん、ポテトチップス、マヨネーズ、サラダ油をそれぞれ入れて、割りばしですり混ぜる。

チョコレートは細かく刻んで加え、湯せんでとかしながらすり混ぜる。

えびせんやポテトチップスは水分が少ないため、少量の水を加えるとすり混ぜやすい。
【注意】いちどとかしたガムは、ぜったい口に入れないようにしよう。
③ ガムがどのように変化したのか、ようすを観察し、記録して表にまとめる。
実験の手順 2: 牛脂、砂糖をそれぞれ板ガムにすり混ぜて、ガムがとけるかを調べる
① コップを2個用意し、板ガムをそれぞれに入れてすりつぶしておく。
② 牛脂をあたためてとかし、液状にする。

牛脂はスーパーなどで肉を買うともらえることが多いよ。
【注意】牛脂をとかすときに、やけどをしないように気をつけよう。
③ すりつぶしたガムに、とかした牛脂と砂糖をそれぞれ加えてすり混ぜ、ガムがとけるか調べる。
砂糖を加えるときは、水も小さじ1杯加える。

④ ガムの変化のようすを観察し、記録して表にまとめる。
実験の注意とポイント
● 使用する食材はメーカーによって成分が変わることがあるので、予想どおりの結果にならないことがあるよ。
● 食材どうしが混ざらないように、実験の手順1、2ですりつぶしたり混ぜ合わせたりするのに使った割りばしは、食材をかえるたびにきれいにしよう。
● ガムをとかす実験なので、食事に使う食器などは使用せず、実験後に捨てられるプラスチックのコップなどの容器を使うようにしよう。
『中学生の理科 自由研究 お手軽編』(Gakken(編集), 尾嶋好美(監修)/Gakken)
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