「10人いれば2人とは相性が悪い」人間関係に悩む思春期に教えたい“アドラーの相性の法則“
学校生活の中で避けられないのが、苦手な相手とのコミュニケーション。「どうしても合わない」「好きになれない」とストレスをためる中高生に知ってほしいのが、アドラーが提唱する「相性の法則」です。
人間関係がラクになる考え方を、『人生がうまくいく コミュニケーション図鑑』よりご紹介します。
※本稿は斉藤徹 (監修)『人生がうまくいく コミュニケーション図鑑: 神様が教えてくれた人間関係のヒント』(Gakken)より一部抜粋・編集したものです。
合わない友人とはどう付き合う?
合わない人もいて当然 気にしすぎなくていい
心理学者のアドラーは、「あなたの周りに10人の人がいるとしたら、そのうち二人ぐらいは相性がいい人で、一人か二人は相性が悪いと思う人。残りの5〜6人はどちらでもない人」という、「相性の法則」を提唱しました。この法則が絶対に正しいかどうかはわかりませんが、大きく外れていない気もします。
あなたの周りにいる10人のうち、一人か二人は相性が悪いとしたとき、その人とは無理に仲を深めなくてもいいかもしれません。周りの人全員から好かれることはないと思うと、少し気がラクになってきませんか。人間関係はそういうものだと割り切るのもアリです。
ただ、合わない人は、「大事にしなくていい人」ではありません。決して攻撃をせずに、挨拶や日々の交流はちゃんとするようにしたいですね。
レッテル貼りをせずいろいろな面を見よう
相性が合わない人がいてもいいことはお伝えしましたが「できることなら、いろいろな人と上手に付き合いたい」とも思いますよね。そのために大切なことは、レッテル貼りをしないことです。レッテル貼りとは、ある人の見た目や性格、言動の一部分だけを見て、「こういう人だ」と決め付けてしまうこと。授業中にふざけていることを厳しく注意した人を「まじめで近寄りがたい人だ」と決め付けたり、目つきが鋭い人を「怖い人だ」と避けたり。そんなことをしていると、自分が触れ合える人の幅がどんどんせまくなっていきます。
人の性格は一つではありません。同じ人でもいろいろな面(性格)があります。イヤなところを一度見ただけで、「合わない」と切り捨てるのではなく、「この人のここはいいところだな」と、いい面も探して見るようにすると、あなたの人間関係はもっと豊かになっていくはずです。
まとめ
● 合わない人もいて当然。みんなに好かれようとしなくていい。
● 人には多様な面がある。イヤな面だけを見てレッテル貼りをしない。
斉藤徹 (監修)『人生がうまくいく コミュニケーション図鑑: 神様が教えてくれた人間関係のヒント』(Gakken)
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