日本国内で「ネイティブ級の英語力」を習得するためには? 未就学から中学生までのプロセス

豊田朋子
2025.09.04 22:24 2025.09.06 12:00

幼児期から中高生まで。国内にいながら、英語の発信力を最も合理的に身に着ける方法と心得とはの画像1

国際的な語学教育機関のイー・エフ・エデュケーション・ファーストが発表した英語能力指数ランキング(2023年11月)によると日本の順位は113ヵ国・地域中87位と過去最低。受験のための日本の英語教育が国際的に通用しない証拠だと指摘する声もあります。

物価、通貨価値の乱高下で海外留学のみならず、渡航もままならない昨今。”自衛”と称して、子どもを小学高学年から中学イギリスのボーディング・スクールなどに留学させる親が増えているといいますが、それは経済力の高い世帯に限られます。

一般的な家庭の子どもが、高い英語力を身に着ける方法はないのでしょうか。英語スクールGlobal kids英語会代表の豊田朋子さんが、「フォニックス教授法」をベースに、幼児期から低学年、小学高学年、中高時代の3つのステージに分けて、高い英語力を身につける道筋を示します。

ステージ1 幼稚園年長~小学校3年

英語

「フォニックス導入の黄金期に、英語の音とリズムを楽しみながら、幸福な英語人生をスタートさせる」

この時期まずは、英語の文字と音のルールである、フォニックスをインプットすることです。フォニックスの基本の26音は、一つ一つの音が全て、カタカナあるいはローマ字の音とは、発声方法から口角筋の動きまで全く違います。fやvのように前歯を下唇に軽くつけて発音する日本語では全く使わない口の動きをして出す音を含め、cやk, sなど、いわゆる無声音(voiceless sound)は9個もあります。

豊田朋子

豊田朋子

株式会社ダイバース・キッズ代表取締役。
津田塾大学国際関係学科卒業。私立中・高校の英語教師を経て、ニューヨーク大学大学院に社会学専攻で留学。同校中退後、ニューヨークの日系新聞の記者として勤務。帰国後、教育関係の出版社に勤務。その後、フリーランスの編集・ライターとして独立し、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの教育事情などを取材・執筆。2011年に国際教育を視野に入れた、英語スクー ル「Global kids 英語会」を開設。その運営母体である株式会社ダイバース・キッズの代表取締役社長に就任。