日本国内で「ネイティブ級の英語力」を習得するためには? 未就学から中学生までのプロセス
国際的な語学教育機関のイー・エフ・エデュケーション・ファーストが発表した英語能力指数ランキング(2023年11月)によると日本の順位は113ヵ国・地域中87位と過去最低。受験のための日本の英語教育が国際的に通用しない証拠だと指摘する声もあります。
物価、通貨価値の乱高下で海外留学のみならず、渡航もままならない昨今。”自衛”と称して、子どもを小学高学年から中学イギリスのボーディング・スクールなどに留学させる親が増えているといいますが、それは経済力の高い世帯に限られます。
一般的な家庭の子どもが、高い英語力を身に着ける方法はないのでしょうか。英語スクールGlobal kids英語会代表の豊田朋子さんが、「フォニックス教授法」をベースに、幼児期から低学年、小学高学年、中高時代の3つのステージに分けて、高い英語力を身につける道筋を示します。
ステージ1 幼稚園年長~小学校3年
「フォニックス導入の黄金期に、英語の音とリズムを楽しみながら、幸福な英語人生をスタートさせる」
この時期まずは、英語の文字と音のルールである、フォニックスをインプットすることです。フォニックスの基本の26音は、一つ一つの音が全て、カタカナあるいはローマ字の音とは、発声方法から口角筋の動きまで全く違います。fやvのように前歯を下唇に軽くつけて発音する日本語では全く使わない口の動きをして出す音を含め、cやk, sなど、いわゆる無声音(voiceless sound)は9個もあります。