「いじめに負けない力」を育てる家庭の習慣 元教員が見た”強い子たち”の共通点

熱海康太
2025.10.08 21:18 2025.10.12 19:00

考える小学生

「うちの子がいじめられたらどうしよう…」そんな不安を抱える親は少なくありません。元公立学校教員で多数の教育書を執筆、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事として活動する熱海康太さんが、いじめに負けない子どもの育て方を解説。学校以外での居場所づくり、得意分野の発見、小さな成功体験の積み重ね、精神的強さを培う習慣など、「別の場所で輝く力」を育てる具体的な方法をご紹介します。

いじめに負けない子どもが持っている「別の場所で輝く力」の育て方

いじめ問題について考えるとき、多くの保護者は「いじめられないようにするにはどうすればいいか」に注目しがちです。しかし、より重要なのは「いじめがあっても心が折れない強さ」を子どもに身につけさせること。その鍵となるのが、学校以外の場所で自信と居場所を持つことなのです。

学校だけが世界のすべてではないことを教える

廊下を歩く小学生の集団

子どもにとって学校は生活の中心ですが、それが世界のすべてではありません。特にいじめを経験している子どもは、学校での人間関係がうまくいかないと「自分はダメな人間だ」と思い込んでしまいがちです。

しかし、実際には

熱海康太

熱海康太

大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。

X:@jetatsumi