くしゃみ、鼻水、目がかゆい…でも花粉症じゃない!  医師が解説する子どもの「寒暖差アレルギー」対策

吉澤恵理

猛暑の夏がようやく終わり、そろそろ衣替えの季節となりました。しかし、今年はまだまだ日中30℃前後まで気温が上がる一方で、朝晩はぐっと冷え込む日もあります。まるで季節が行ったり来たりするような気候の中で、子どもの鼻水やくしゃみ、咳に悩む声が増えています。その原因のひとつが「寒暖差アレルギー」です。

近年は特に子どもに増えてきている症状のひとつといわれます。親としては「これって病院に行くべき?それとも市販薬で様子を見ても大丈夫?」と迷ってしまうところだと思います。そんな疑問を、竹内内科小児科医院院長の五藤良将先生に伺いました。(文・吉澤恵理)

「アレルギー」という名前だが原因はアレルゲンではない

――寒暖差アレルギーは、気温差にアレルギーがでるのですか?

「アレルギー」と名前がついていますが、医学的には「血管運動性鼻炎」と呼ばれるもので、花粉やハウスダストが原因ではありません。大人でもつらいこの症状、体温調整が未熟な子どもはさらに影響を受けやすいといわれています。

サラサラした鼻水、鼻づまり、くしゃみが特徴

――どんな症状が特徴ですか?