「真面目なのに授業が頭に入らない子」が変わった理由 教師が教えた家庭でできる5つのトレーニング

「先生の話を聞いているのに理解できない…」そんな悩みを抱える子どもがいます。聞こえているのに指示が伝わらない、これは聴覚認知の弱さが原因かもしれません。元公立学校教員で多数の教育書を執筆、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事として活動する熱海康太さんが、家庭でできる聞き取り練習法を解説。
短い指示から始める段階的アプローチ、視覚と聴覚を結びつける絵カードの活用、聞いたことを言葉で返す練習まで、子どもの理解力を育てる具体的な方法をご紹介します。(写真はすべてイメージです)
聞こえているのに理解できない理由
「授業で先生が何を言っているのかわからないみたいで…」。三者面談でEさんの親はそう切り出しました。Eさんは小学3年生の女の子で、とても真面目に授業を受けているのですが、どうも指示が伝わっていないようなのです。
同年代の子が理解できるように言っても、周りを見てからようやく動き出す。聞こえていないわけではないのに、理解が追いつかない。後の相談で、Eさんには聴覚からの情報処理に弱さがあることがわかりました。
これは聴覚認知の弱さと呼ばれるもので、決してぼんやりしているわけでも、やる気がないわけでもありません。特に学校では、先生の説明は口頭だけで行われることが多く、さらに周りの雑音もあります。教室という環境そのものが、聴覚認知に弱さのある子には理解を難しくする要因なのです。
家庭で始める短い指示の練習































