東大生直伝!ChatGPTで勉強効率を爆上げする3つのポイント
勉強を効率よく進めるには、AIも強力な味方になります。では、ChatGPTに勉強をうまくサポートしてもらうには、どんな工夫が必要なのでしょうか? 西岡壱誠さんの著書から、「ChatGPTを最大限に活用する3つのコツ」をご紹介します。
※本稿は、西岡壱誠著『マンガでわかる東大勉強法 増補版』(幻冬舎)より一部抜粋、編集したものです。
Q ChatGPTって、どう使ったら勉強がはかどりますか?
ChatGPTは、対話形式で様々なタスクを手助けしてくれるAIです。勉強に活用することで、使いようによっては学習効率を飛躍的に向上させることができます。私ChatGPTを使って東大入試の勉強を効率的に行うことができました。
私が意識しているChatGPTの入力のポイント・コツは3つあります。
1.プロンプト(入力する際の命令内容のこと)を細かくせよ!
例えば、あなたが仕事を依頼されたとしましょう。
「この仕事やっといて、いい感じに」
と依頼されるよりも、
「この仕事をやってほしい。具体的には、……という形にしてほしい。参考資料ここに置いておくね」
と依頼されたほうが相手の期待に沿ったものができるのは当然でしょう。
したがって、あなたがChatGPTに何かを頼むときには情報を細かく入力するべきです。
また、あなたが「何を知りたいのか」「なぜ知りたいのか」という背景や目的を伝えることで、ChatGPTがあなたの状況に合わせた回答を提示しやすくなります。
例えば、あなたが世界史で第二次世界大戦の流れを勉強する際、
「第二次世界大戦の流れをまとめて」
とするよりも、
「私は高校2年生でテスト勉強のために世界史を勉強しています。第二次世界大戦の開戦から終戦までの流れを、以下の形式でまとめてください。
箇条書きで、内容は年月と、そのときに起こった主要な出来事のみ、文字数は各項目50字以内にしてください」
としたほうが情報が整理されて見やすくなるのです。
試しにどちらも入力してみましたが、後者のほうが圧倒的に見やすいものになりました。ぜひお試しあれ。
2.参考資料を送付すべし!
ChatGPTはPDFや画像を送付することが可能なのはご存知でしょうか?
もちろん、参考資料を送付しなくても正しい答えは返ってくるのですが、あなたがChatGPTを使って勉強をしたいなら、勉強に使っている資料は必ず送付するべきです。
まず第一に、情報の根拠が明確になります。「ChatGPTは噓をつくことがある」とよく言われますが、それはインターネットに溢れている本当か噓かわからない情報から必要な情報を取り出しているためです。したがって、送付資料をつけることで、情報の根拠が資料になり正しい答えが返ってきやすくなります。
さらに、資料をもとにした例題や類題を作成することが可能になります。自分の苦手な分野の問題をたくさん作って対策しましょう。
その他にも、指示に対して具体的で的確な答えが可能になったり、資料の要約や分析などの高度な作業を行うことができたり、様々なメリットがあります。
3.くり返し質問して深掘りすべし!
上記のようなことを心がけたとしても、期待した通りの回答が来ないこともあるでしょう。しかし、ChatGPTは対話型AI。完璧な回答が得られなくても問題ありません。最初の回答をもとに、追加の質問や修正の指示を出すことで、理解を深めていくことが可能なのです!
最初の質問:「フランス革命の原因を教えて」
追加の質問:「ありがとうございます。その中の『身分制度の矛盾』について、もう少し具体的に、第三身分がどのような不満を持っていたのかを踏まえて教えてください」
このように対話で深掘りすることで、あなたが理解を深めることができるだけでなく、ChatGPTもあなたが必要としている情報をより理解することができます。
以上の3つのポイント「①具体的で丁寧な指示を出す」「②参考資料を活用する」「③対話を通じて深掘りする」を意識するだけで、ChatGPTはテストや受験勉強における強力な武器になります。ただし、ChatGPTはあくまで勉強補助のツールであり、これだけに頼らないようにしましょう。
西岡壱誠著『マンガでわかる東大勉強法 増補版』(幻冬舎)
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公立高校1年生の森島は、勉強が苦手で部活も中途半端な日々。しかし、あることがきっかけで東大を目指すことに。同じ志をもつ仲間たちと過ごすなかで、勉強に取り組む姿勢や成績が変わっていき――。マンガと具体的な勉強法の解説が交互にあるので、テンポよく読み進めることができます。
近年の共通テストでは資料やデータを用いた問いが圧倒的に増えているなど、入試傾向の変化に伴って内容の一部をアップデート。ChatGPTやスマホを試験勉強にうまく取り入れる方法なども追記し、いっそう実用的になりました。
