藤本美貴が中学生の“子育て目線”川柳に驚き 「一人育てました?」とツッコミも
赤ちゃんの行動や特徴について学ぶ「赤ちゃんを知る授業」の中で、中学生が赤ちゃんや親御さんの気持ちに寄り添って作った「赤ちゃん川柳」。
その優秀作品を披露する「赤ちゃん川柳発表会」が、11月11日にかえつ有明中学校で開催されました。
イベントでは、特別ゲストとして登壇したタレントの藤本美貴さんが、選ばれた川柳の感想を述べるコーナーも。藤本さんが思わず中学生の“子育て経験”を疑った驚きの一句とは? 当日の様子をレポートします。
中学生の川柳に藤本さんの反応は
3児の母として子育てをしながら、ママタレントとして活躍中の藤本美貴さん。
藤本さんの目に、「子育て未経験」の中学生の川柳はどのように映るのでしょうか。
「思いやり 小さき頃の 恩がえし」(3年1組)
藤本さんは「すごい、立派な中学生に育ったのがわかりますね」と感心の様子です。
「このような授業がないと、中学生は子どもについて考える機会がないと思う。素敵な授業になったんだなっていうのが伝わってきます」と、「赤ちゃんを知る授業」を称賛していました。
「席どうぞ 声かけひとつで えがおの場」(3年2組)
妊婦さんや小さな子ども連れの親御さんに席を譲るワンシーンを描いた一句に、藤本さんは「あ〜、すてき!」と感嘆の声。
「親としては、本当に大変な時に手を貸してもらると有難いですし、人の温かさを感じられるんですよね」と、自身の子育て経験も交えてコメントしました。
「狭い道 大きい未来に 続く道」(3年3組)
ベビーカーでは狭く感じる道も、子どもの大きな未来へ続く。そんなメッセージが込められた一句に、「なんか、すでに一人育てました?」と藤本さんも思わず驚きの表情に!
「私たち親が時間をかけて考えたならまだしも、自分も成長の途中にいる中学生が、ここまで想像して言葉にできるなんて……。親の立場から見ても本当にその通り。希望に満ちた、すばらしい句だと思います」と絶賛しました。
「泣いてても 笑って見守る それだけで」(3年4組)
電車の中で泣く赤ちゃんにどう対応するかを表した一句に、藤本さんも「ほんとそう」と深くうなずきます。
「周りの目が気になって電車に乗るのも悩んだり、電車内で泣いたら目的地じゃなくても降りる親御さんもいると思う。本当に赤ちゃんは泣くもんだと思って、優しい気持ちで見守っていただけたら嬉しいですよね」とコメントしました。
「ほほえみが 泣き顔に効く ひみつ兵器」(3年5組)
「親も、子どもが何をしても泣きやまず、もう微笑むしかないっていう時がありますよね」と藤本さん。ここで、1歳と5歳のお子さんを育てているという司会の方から、「私はあまり笑えなくなってしまうのですが……」と悩み相談が飛び出しました。
藤本さんは、「それを一回超えてみてくださいよ。笑うしかなくなります。笑ってじっと見つめる時が来ます」とアドバイス。
さらに、「私たちだって必死で泣き止ませようとするけど、どうにもならない時がある。第三者の方が微笑んでくれると安心できますよね」と子育ての本音も語りました。
「泣いてもね いないいないばぁ うれしいな」(3年6組)
藤本さんは「うちは一番下の子がもう5歳なんですけど、子どもが小さいときのことを思い出します」と、懐かしそうな表情。
「“いないいないばあ”をしないお家はないと思うので、多くの人に刺さる句だなと思いますね。赤ちゃんの気持ちに寄り添った句がとても素敵です」とコメントしました。
藤本さんに伝わった中学生のやさしさ
発表会を通じて、短い一句に込められた中学生たちのやさしさや思いやりが、藤本さんの目にもはっきりと伝わった様子でした。
これらの作品はポスターとしてゆりかもめ各駅や東京メトロ沿線の駅、図書館や商業施設などに掲示され、現在16か所での掲出が決定しています。※2025年11月11日時点
赤ちゃんや親の気持ちに寄り添う言葉から、大人も学ぶことの多い温かい時間となりました。