小学生の子がいじめられた…相手の家に乗り込んだ母親が後悔した理由と「避けるべき4つのNG」

熱海康太
2025.12.18 11:42 2025.12.18 19:00

小学生の男の子

「息子がクラスの子にいじめられている」。そう知った時、多くの親は相手の親に直接話をしたいと思うでしょう。しかし感情的な対応は事態を悪化させることがあります。

元公立学校教員で多数の教育書を執筆、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事として活動する熱海康太さんが、相手の親への適切な対応を解説。直接対決が招くリスク、学校を通じた対応の重要性、絶対に避けるべき4つの行動まで、子どもを守るための正しい対処法をご紹介します。

直接対決が招くシナリオ

遠くを見る小学生の男の子

小学4年生の母親は、息子が同級生から「デブ」「のろま」と言われ続けていることを知りました。怒りに震えた母親は、その日のうちに相手の子の家を訪ねました。

玄関先で、母親は相手の親に「あなたのお子さんが、うちの息子をいじめているんです」と詰め寄りました。しかし、相手の親は「うちの子がそんなことをするはずがない。子ども同士のじゃれ合いでしょう」と全面的に否定しました。

言い合いになり、最後は「証拠があるんですか」と言われて追い返されてしまいました。

その後、息子へのいじめはエスカレートしました。

熱海康太

熱海康太

大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。

X:@jetatsumi