子どもの「1人お風呂デビュー」はいつから? 気をつけることは? 意外と見落としがちなポイントや注意点

小さなころは親と一緒に入っていたお風呂も、成長とともに「1人で入りたい!」という声が聞かれるようになってきます。東京ガス都市生活研究所の調査(2017年)では、小学校4年生ごろから半数以上の子どもが1人で入浴するようになるとの報告も。
親として成長を感じる場面ですが、1人でのお風呂デビューには注意も必要ですよね。小学校教員のワタセショーさんとともに、安全面はもちろん、意外と見落としがちなポイントも合わせて紹介します。
「1人お風呂デビュー」は安全対策を最優先に

まず、最優先すべきは浴室の安全対策です。床が滑りやすい場合は、風呂マットを敷いて転倒を防ぎましょう。通話モニターがあれば入浴中に親子で会話したり、お風呂の入り口から時々声をかけたりして子どもの様子を確認してください。中には「お風呂に入っている間は歌をうたう」というユニークなルールを決め、子どもの安全を確認している家庭もあるようです。
また、怪我や事故を防ぐためのルールづくりも忘れずに。「お風呂では飛び跳ねない」「浴槽のふちや椅子の上に立たない」などのルールを事前に決めておくことが大切です。浴室の鍵はかけないことを徹底し、もしもの時はすぐに助けに入ることができる環境を整えてください。
ワタセさん「お風呂にひとりで入れるようになったことで、『ようやく手が離れる』『お風呂に入っている間に家事を進めておこう』なんて思ってしまいがちですが、お子さんの安全確保のためにも、いきなり任せきりにはせず、はじめの頃はしっかりと意識を向け続けることが必要です。特に、お風呂の場合は一歩間違うと重大な事故に繋がりかねません。
学校においても、校内の各施設での安全教育は非常に大切で、日々の授業と同様に教員がとても気をつかう部分でもあります。各家庭でも、まずはお子さんの命と健康を最優先に“お風呂デビュー”させてみてください」
意外と見落としがちな「洗い残し」や「流し残し」に注意

注意すべき点は安全対策だけではありません。代表的なものが「洗い残し」の問題です。耳の裏や頭の後ろ、股間や脇、足の指の間などは、子ども1人ではなかなか上手に洗えず、洗い残しが多くなりがち。特にお風呂が苦手な子どもの場合は適当に済ませてしまうこともあり、「ちゃんと体を洗わないから臭う」という悩みを持つ親も少なくありません。
反対に、シャンプーやボディソープを必要以上に使ってしまう子どももいます。使いすぎると髪や肌がぬるついたり、床が滑りやすくなったりすることも。せっけんが肌に残ると肌荒れを引き起こすケースもあるため、適量を守る大切さを伝えることが必要です。
はじめのうちは脱衣所で体を拭きながら、しっかり洗えたか、流し残しがないかなどを確認してあげてください。子どもが1人でできたところに目を向け、優しくアドバイスしながら自立をサポートしてあげましょう。
ワタセさん「安全面の注意に比べるととても些細なようにも思えてしまいますが、子どもたちは想像以上に雑な体の洗い方をしがちです。一緒にお風呂に入っていたころとは違い、お子さんの行動を常に観察することはできなくなりますので、お風呂上がりの確認は大切ですね。
小さなころはまだいいかもしれませんが、雑な洗い方が習慣になったままで思春期を迎えてしまうと、衛生的にもあまりよろしくないですし、本人のためにもなりません。生活習慣は急に変えられるものではないので、最初から丁寧に洗えるようにサポートしてあげましょう」
「1人お風呂デビュー」の前には親子で体を洗う練習を
1人お風呂デビューをスムーズに進めるためには、事前の準備が欠かせません。まずは正しい体の洗い方を親子で練習してください。お手本を見せてあげたり、洗う順番を決めたりすると子どもも覚えやすくなります。しっかり泡立てができない場合は、泡で出てくるシャンプーやボディソープを使うのもおすすめです。
シャンプーが苦手な子どもには、シャンプーハットを使う方法も。水やせっけんが目に入りにくくなるため、「顔に水がかかって怖い」という恐怖心を和らげてくれます。頭皮を清潔に保てば、頭の臭いを防ぐことにもつながるでしょう。
ワタセさん「体や頭の洗い方は、ひとりでお風呂に入るようになってからだと細かく教えることができません。そのため、ひとりお風呂のデビュー前にしっかり覚えておくことが必要です。『そろそろひとりでお風呂に入れるかな』と感じたら、お風呂の入り方、体の洗い方を改めてしっかり教えるようにしましょう」
1人お風呂デビューは、子どもにとっても親にとっても大きな節目。焦らず、子どものペースに合わせて少しずつ準備を進めてください。安全面に配慮しながら、しっかり体を洗えるようになるまで温かく見守っていきたいですね。






























