昼寝はいつまで必要? 3〜5歳の「眠りの自立期」に知っておきたい睡眠の整え方
3歳から5歳は、子どもの睡眠が大きく変化する「眠りの自立期」。お昼寝が必要な日もあれば、しない日も出てくるなど、個人差が非常に大きいのがこの時期の特徴です。
無理に寝かせようとして親子でヘトヘトになるよりも、この時期は「生活リズムの安定」と「質の高い休息」に目を向けてみませんか? お昼寝卒業へ向けた考え方と、親子で取り入れたい新習慣を紹介します。
※本稿は、乳幼児睡眠コンサルタント・愛波あや(著)、スタンフォード大学教授・西野精治(監修)『赤ちゃん超ぐっすり育児 親子でしあわせになる寝かしつけメソッド』(KADOKAWA)より、内容を一部抜粋・編集したものです。
3歳から5歳は個人差が大きい「眠りの自立期」

3〜5歳は眠りが大きく成長する「自立期」といえます。3歳ではまだお昼寝が必要な子が多く、日中のお昼寝が夜のぐっすりにつながります。
4歳になるとお昼寝が短くなり、「寝る日」と「寝ない日」が混ざるようになります。
やがて5歳ごろには、体内リズムの成熟とともに自然にお昼寝を卒業していきます。
この時期は、夜の睡眠でママ・パパに一緒にいてほしいという関与を求める姿が残る一方、感情調整や自己統制の発達により、少しずつ睡眠の自立が進んでいきます。
つまり、眠りの自立に必要な″能力″は育っていきますが、実際にひとりで眠れるようになるタイミングは個人差が大きいというのが特徴です。
また、成長とともに日中の刺激が増えるため、生活リズムと就寝リズムを一定に保つことが重要です。
夕方から夜は″1日の終わりを整える時間″と捉え、親が意識して環境を整えることが大切です。
子ども自身も「そろそろ休む時間だ」と理解できるよう、毎日同じ流れで過ごすことを心がけましょう。
例えば、夕方以降はテレビやタブレットの光を避け、お風呂や絵本、会話など穏やかな過ごし方でクールダウンすることで、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が促され、心身ともに入眠準備が整います。
なお、お昼寝をする日としない日が混在し始める3歳半〜4歳ごろの睡眠時間は、1日10〜13時間が目安です。
もし夕方の癇癪(かんしゃく)や集中力の低下が目立つ場合は、昼寝不足のサインと考えられます。
子どもが「眠くないよ!」と強く主張する場合は、無理に寝かせるより″ゆっくりタイム″を取り入れるのがおすすめです。
「横になって本を読もうか?」「ゴロンして音楽を聴こうか?」と選ばせることで、自尊心を守りながら自然な入眠につなげられます。
昼寝卒業へのステップとゆっくりタイム

3歳以降は、完全に昼寝をやめるのではなく、部屋を少し暗くして静かに過ごす″ゆっくりタイム″を設けるのが理想的です。
絵本やぬり絵など刺激の少ない遊びで過ごすことで、眠らなくても脳と体は十分に休息できます。
4歳になると多くの子がゆっくりタイムへ移行します。このころは夜の睡眠が大切で、お昼寝は補助です。夜に約10時間は眠れるようにしましょう。
お昼寝は約1時間必要な子もいますが、お昼寝の影響で22、23時と就寝時間が遅くなり睡眠時間が確保できない場合は、お昼寝を減らすかなくし、夜の睡眠を優先しましょう。
刺激の多い日は特に、意識してゆっくりタイムを設けましょう。この時間が子どもの気持ちの切り替えに役立ち、夜の穏やかな眠りに直結します。
4歳ごろの就寝時刻は19〜20時台前半が理想で、21時前の就寝が睡眠の質と行動の安定につながることが示されています。

愛波あや著、 西野精治監修『赤ちゃん超ぐっすり育児 親子でしあわせになる寝かしつけメソッド』(KADOKAWA)
「なかなか寝てくれない」「夜中に何度も起きてしまう」と、赤ちゃんの睡眠に悩んでいるママやパパへ。乳幼児睡眠コンサルタントの愛波あやが、「ねんねの悩みは必ず改善できるよ」というメッセージとともに、親子でぐっすり眠れるメソッドを紹介します。
スタンフォード大学の睡眠研究者・西野精治の監修のもと、科学的に正しい寝かしつけを取り入れることで、親子でぐっすり眠れる毎日を目指せる一冊です。































