2歳と4歳の子を同じ言葉で叱っていませんか? 子どもの頭の中で起こっていることを知れば、自然と向き合い方も変わります。

 

boy&wa540.jpg

 

「良い脳」「良い性格」を育てよう

10歳頃までの子どもの脳は発達途上にあります。人間の脳は、生後しばらく脳神経細胞が爆発的に増える時期があり、やがて不要な神経細胞を減らしながら神経回路を発達させていく時期を経て、大人の脳へと近づいていきます。この発達のターニングポイントが3歳、7歳、10歳です。

 
3歳までは脳神経細胞が増え続け、その後7歳までに不要な脳細胞を減らしながら神経回路のベースを作り、その脳神経回路を進化させていくのが10歳までの時期なのです。
 
好奇心、向上心、自尊心、友情や愛情といった「心」の発育と脳の発育は深く関係しています。「良い脳を育て、良い心を育てる」うえでは、脳の発育段階に応じて叱り方や導き方を変えていくことが大切です。
 
 

≪年齢別≫子どもの脳で起こっていること

体の成長に負けないくらい、頭の中はびっくりするほど、日々「生まれ変わって」います。
 
 
【0~3歳】
脳は未熟な状態。「厳しさよりも優しさ」を伝えよう
この間、脳の情報伝達回路の機能形成より先に神経細胞の数がどんどん増え続けます。3歳までの脳は言わば未熟な状態。早期教育や厳しく叱るなどして脳に負担をかけるようなことは避け、「心が伝わる脳」を育んでいくことがこの時期の重要なテーマです。お母さんが愛情を持って接し、叱るというよりは常に心を込めて教え、伝えることが大切です。
 
【3~7歳】
好きなことを尊重して「脳の土台」をつくろう
不要な細胞を間引き、脳の神経回路のベースを作って、一生ものの「脳が働く仕組み」を作り上げていく重要な時期です。ここでは「興味を持つ」が鍵となります。「興味を持つ」と「好き」になり、好きになったことに対して脳はしっかり理解します。したがってこの時期は育脳の観点からも、子どもの興味を尊重するような接し方、叱り方をすることが大切です。
 
【7~10歳】
「自分でやりたい気持ち」を才能へとつなげよう
間引きが完了し、脳神経細胞が樹状突起を発達させて神経回路をどんどん発達させていきます。「自分でやりたい気持ち」が強まり、才能を発揮する仕組みが働いてくる時期でもあるため、頭ごなしに指示や命令をせず、「この子のここを伸ばしたいから、こういう叱り方をしよう」など、伸ばしたい才能を考えた叱り方をすることが大事です。
 
 

 
nobinobi1403.jpg
『PHPのびのび子育て』は未来を担う子どもたちの健全な成長と幸せを願って、発刊している月刊誌です。2014年3月号の特集は「『叱り方』は3、7、10歳で変える!」です。
 
 
◎◎年間購読のご案内◎◎
「子どもをつれて買い物に行くのは大変…」「ついつい、買い忘れてしまう」 そんなあなたにおすすめしたいのが、年間購読。毎月ご自宅へお届けします。送料無料。お手続きはこちらからどうぞ。
 
 
 
 
 
 
 

 
林 成之  はやし なりゆき
 
日本大学大学院総合科学研究科教授
1939年生まれ。日本大学医学部、同大学院医学研究科博士課程修了。2006年より現職。著書に『子どもの才能は3歳、7歳、10歳で決まる!』(幻冬舎新書)ほか多数。