いい言葉、プラスの言葉が「言葉の引き出し」の一段目の引き出しに入れば入るだけ、毎日がハッピーになります。なかでも大切なのが「感謝の言葉」です。

 

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感謝の言葉は人生をハッピーにする

 
 
特にお伝えしたいのが、引き出しに入れる言葉として「感謝の言葉」を忘れないようにしていただきたいということです。感謝の言葉は人生をハッピーにする大きなカをもっているからです。
 
感謝の言葉にはいろいろなものがあります。「いつも世話になっています」「うれしいです」「助かります」「感謝しています」など。
 
でも、もっともシンプルにして思いが伝わるのは、この言葉ではないでしょうか?
「ありがとう」
私はこの言葉は人の心を動かす響きをもっていると思っています。
 
「ありがとう」と言われてイやな気分になる人はいません。怒る人もいません。「ありがとう」と言われると、誰もが笑顔になります。うれしい気分に包まれます。
 
言ったほうも、言われたほうも、気分がよくなる言葉なのです。ということはつまり、相手の脳も自分の脳もハッピーな状態になっていると言えます。
 
この「ありがとう」を、どうか大切にしていただきたいと思います。
 
 

「ありがとう」がもつ力をまざまざと実感

 
子どもは大きくなると、親とあまり口をきいてくれなくなります。小さいころはあんなによく話してくれたのに……と思うことも珍しくありません。
 
かくいう私自身がそうでした。長男が大学進学で一人暮らしを始めてからは話す機会がグッと減りました。「元気にしているかな?」と思って電話をしてもぶっきらぼうな対応。たまに電話をくれることもありましたが、愛想がないのは同じです。
 
「もっとお互い、気持ちよく話せないかな」と思った私は、あることを思いつきました。それは息子が電話をかけてきてくれたときに「ありがとう」と言ってみよう、ということです。
 
しばらくして電話があったとき、受話器を置ぐ前に「電話をくれてありがとう」と言ってみました。そうしたら、しばらく無言。どうやら驚いているようでした。もしかすると照れていたのかもしれません。
 
でもこの日をきっかけに、電話がかかってくると、お互い優しい気持ちで話も弾むようになりました。「ありがとう」の威力をまざまざと知った経験です。
 
 

「有り難い」ことへの感謝の思い

 
相手にも自分にも喜びを与えてぐれる「ありがとう」。この言葉をログセにすると、いいことがたくさん起きるようになります。
最近うれしかったことを思い出してみてください。誰かに親切にされたこと、優しくされたことはなかったでしょうか?
その行為に対して「ありがとう」と言ったら、相手はうれしそうな顔をしませんでしたか?
あるいは、その逆のパターンとして、あなたの親切に相手が「ありがとう」と言って、うれしくなったことはなかったでしょうか?
 
自身の行為に対して相手が「ありがとう」と言ってくれた。そして、そのことに喜びを感じた。私は、人が感じる喜びのなかでもそれは特別な価値をもつものと考えています。
「感謝する喜び、感謝される喜び」
これこそが人づきあいのなかで、もっとも大切なことと言っても過言ではないと思います。そのことをお母さんがわかっていると、子どもも必ずそうなってくれます。
 
「ありがとう」とは「有り難い」という言葉を語源にもちます。有り難いとは「当たり前ではない」ということ。貴重なものだからこそ感謝するわけですね。人から親切にされて「当たり前のこと」と思う人は、やはり傲慢な印象を与えてしまいます。
すべてを有り難いことと受け止め、感謝の念をもつようにしたいものです。
 
ここで提案です。親子で「ありがとう探し」をしてみましょう。
まわりの人たちを対象にして、その人への「ありがとう」を数え上げていくのです。お父さん、おじいちゃん、おばあちゃん、友だち、先生……。たくさんの「ありがとう」が見つかります。
 
例えば、お父さんに「ありがとう」と言うとしたら、どういうことに関して感謝したいですか?
 
そういう「ありがとう」を数え上げていくと、まわりの人たちへの感謝の気持ちが自然に生まれ、優しい気持ちやハッピーな気持ちになるのです。
 
すでにみなさんの言葉の引き出しの一段目は、プラスの言葉で満たされているに違いありません。
 
 

 
 

 

【出典】『12歳までに身につけたい「幸せな人づきあい」の習慣』(PHP研究所)

 
 
 
【著者紹介】
池崎晴美 いけざき はるみ
 
話し方講師、フリーアナウンサー。ラジオパーソナリティ、NHK、CBC、東海テレビでリポーター、ケーブルテレビでキャスターを務めた後、1994年に(有)フロム・サーティを設立。話し方のプロフェッショナルとして、教育機関・企業・省庁などで、講演活動や研修を通じて、年間約1万人に話し方の大切さを伝え、コーチングを取り入れた話し方講座「ハッピートークトレーニング」の研修をおこなう。体験談やワークを交えた実践型のセミナーに定評があり、近年はその活動は注目され、多くのメディアで取り上げられている。また、全国の小学校で子どもたちに「言葉」の大切さを教える「ハッピートーク出前授業」は人気を博す。
著書に『心をギュッとつかむ話し方入門』(かんき出版)、共著に『やりたい仕事で幸せになる! 名古屋女性・起業独立100の物語』(あさ出版)がある。
プライベートでは2児の母。多くの人に話し方やコミュニケーションを通じて夢や幸せをつかんでもらいたいという思いで、国内はもちろん、海外まで活動を広げ、ロサンゼルスのラジオ局TJSにてパーソナリティを務めている。
 
ホームページ http://www.hi-from30.com/
※「ハッピートーク」は、有限会社フロム・サーティの登録商標です。