子どもが寝ない…脳に働きかける「効果的な寝かしつけの言葉」

堀田秀吾

嘘の叱り文句は使わない

このシーンのように、叱る時は、「小学生になれないよ」「お兄ちゃん/お姉ちゃんにはなれないよ」などと言ってしまいがち。でも、実際には自然と成長するため、結果として嘘になってしまいます。うちは、子どもに嘘を見破られてしまい、叱り文句としての効果がなくなりました。

なぜ周りの人に配慮する必要があるのかを伝えたうえで、「ちゃんとした小学生になれない」ではなく「かっこいい(素敵な)小学生になってほしい」と、要望を伝えてあげると、子どもも素直に納得しやすくなります。

幼稚園高学年ぐらいになってくると、小学校にあがることに憧れを持つ子がいるので、その心理をくすぐるといいです。

【もっとやる気にさせる応用フレーズ】
・素敵なミナちゃんを見せてあげよう
・かっこいい小学生は、こんな時どうするかな?

お悩み2. 眠たいのに、寝たくないとぐずる

子どもにはたっぷり寝てほしいもの。でも、寝る前にぐずる子もいます。起きていたいという気持ちに反して体は眠いので、機嫌が悪くなるのです。どうしましょうか。

【言いがちフレーズ】
ほら、眠いんでしょ

【おすすめフレーズ】
じゃあ、1分だけ目をつぶってみよう

キヨちゃんは、お昼寝の時間。椅子に座ったまま、うとうとしています。「キヨちゃん、眠いならお布団いこうよ」
「眠くないよ~」

キヨちゃんはお絵かきを続けたいのですが、眠気に勝てません。クレヨンを握ったまま、うつらうつらしています。ママがベットに連れて行こうとすると、キヨちゃんはぐずりだしました。
「や~だ~、眠くない!」
思いっきりのけ反って、嫌がっています。