思わず子どもにガミガミ言いたくなったときの、とっておきの対処法

おやのめぐみ

3.ほめようと思って見守る

これも頭ごなしにやめさせないようにする知恵の一つです。大人には迷惑なことでも、本人は自分ができることの限界に挑戦していることがよくあります。

高いところに登ろうとする、飛び降りようとする、一人で食べようとする、一人で着替えようとするなど、大人から見ればどう考えても無理なんだけれど、本人はやる気満々、ということはありませんか?

そんなとき「どうせ無理なんだからやめて!」と止めるのではなく、本人の意思を尊重し、「そうか、一人でやりたいんだね。すごいねぇ」と肯定的な声かけをしてあげてほしいのです。

今わが子がやろうとしていることは何か、それにはどんなサポートが必要か、しっかり見極めができれば適切な手助けができます。そうすれば、無理なことも無理ではなくなります。そのうえで「できたねぇ」「すごいねぇ」とほめてあげればいいのです。

これで「やる気のタネ」を大切に育てることができますし、きっとそこにはお子さんの輝くような笑顔があるはずですよ。

4.一緒に楽しむ

「見守る」というスタンスから一歩進んで、一緒に楽しんでしまうというやり方もあります。泥んこの中に飛び込んでいくわが子を見て、「またやらかした!」と思うか、「あ、楽しそう!」と思えるかで、口から出てくる言葉は大きく違ってくるはず。

子どもたちが幼いころに住んでいたアパートの前には大きな未舗装の駐車場があり、雨が降るとそこの真ん中に子どもの足首くらいまでの深さの大きな水たまりができるのが常でした。

そしてヨチヨチ歩きの子どもから小学校の低学年くらいまでの子どもたちが、その水たまりに入って遊んでいたのです。

小さな子の長靴など意味をなさないくらいの水たまりでしたから、結果的にオムツの中まで水浸しになるわけですが、それでも本人たちが楽しいならいいか、というのが親たちのスタンスでした。頭から泥水だらけになりながら興奮している子どもたちを見て、なんだか親までが楽しい気持ちになっていたのです。。

子どもたちは大人が一緒に楽しんでくれることが大好きです。逆に批判的に見られているとどんどん萎縮していくもの。子育てに少し余裕ができたら、反射的に「やめさせなくちゃ」と思わずに子どもたちのやっていることを一緒に楽しんでしまう余裕が持てるといいですね。